夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Killer Joe(キラー・ジョー) / アート・ファーマー & ベニー・ゴルソン
1960年レコーディング、同年リリース、『Meet the Jazztet』に収録
アート・ファーマー(tp)
ベニー・ゴルソン(ts)
カーティス・フラー(tb)
マッコイ・タイナー(p)
アディソン・ファーマー(b)
レックス・ハンフリーズ(ds)
『Killer Joe』は、トランペッターのアート・ファーマーとテナー・サックス奏者のベニー・ゴルソンが1960年に共同でリーダーを務めたバンド「ジャズテット」のアルバム『Meet the Jazztet』に収録された作品です。このアルバムはハード・バップの名盤として知られています。『Killer Joe』はアルバムの最後のトラックなんですけど、リード・ナンバー以外がフューチャーされるのってなんか良いですよね。
『Killer Joe』はベニー・ゴルソン作曲で、ジャズ・コンボの他にビッグ・バンドでも演奏されるスタンダード・ナンバーになっています。ゆったりとしたテンポのブルースが基調であり、抑制されたグルーヴ感と鋭いスウィングが絶妙に調和しています。リラックスした雰囲気と、アート・ファーマーの柔らかくも鋭いトランペットのトーンが絡み合って、独特のムードを醸し出しているように感じます。
また、マッコイ・タイナーが参加しているのも興味深いんですよ。マッコイ・タイナーは、同郷のベニー・ゴルソンの誘いを受け、「ジャズテット」のメンバーに加入するためにニューヨークに出てきたんです。結局このアルバムにしか参加していませんが、マッコイ・タイナーがニューヨークに進出するきっかけを作ったのが、ベニゴル兄さんだったんですね。
(P.N. ズワイガニ)
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