夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
All Blues(オール・ブルース) / マイルス・デイヴィス
1959年レコーディング、同年リリース、『Kind of Blue』に収録
マイルス・デイヴィス(tp)
ジョン・コルトレーン(ts)
キャノンボール・アダレイ(as)
ビル・エヴァンス(p)
ポール・チェンバース(b)
ジミー・コブ(ds)
マイルス・デイヴィスの『All Blues』は、アルバム『Kind of Blue』(1959年)に収録されている楽曲です。『Kind of Blue』は、従来のコード進行からの解放を目指し、新しい音楽の地平を切り開くことを目的として制作され、60年代以降のモダン・ジャズに大きな影響を与えたアルバムなんです。
『All Blues』は、6/8拍子のブルース形式に基づきながら、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンスと共に即興を展開し、ブルースとモードの融合を探求しています。楽曲の全体的な響きは、ビル・エヴァンスのピアノによって緻密に調整された空間的なハーモニーと、マイルス・デイヴィスのトランペットの持つ控えめなメロディが調和しています。マイルス・デイヴィスが求めた音の空間とバランスが絶妙に表現されており、演奏全体に深みと広がりを与えています。
この曲は、ブルースの魅力や独特の温かみをしっかりと保ちつつ、新しいジャズ表現に昇華した名曲ですね。
(P.N. ズワイガニ)
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