朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Again(アゲイン) / エディ・ヒギンズ・トリオ
1998年レコーディング、1999年リリース、『Again』に収録
エディ・ヒギンズ(p)
レイ・ドラモンド(b)
ベン・ライリー(ds)
エディ・ヒギンズは、アメリカのジャズ・ピアニストです。スタンダード・ナンバーを美しく繊細にアレンジすることに定評があります。彼は、ノースウェスタン大学で音楽を学び、1950年代後半にシカゴのジャズ・シーンで頭角を現しました。特に、シカゴの「ザ・プレイボーイ・クラブ」のハウス・ピアニストを務めた時期に、ディジー・ガレスピーやスタン・ゲッツといった名だたるミュージシャンと共演する機会を得て、その才能を広く知られるようになりました。
さて、エディ・ヒギンズ・トリオのアルバム『Again(アゲイン)』は、1998年10月14日と15日にニューヨークのクリントン・スタジオで録音され、1999年にVenus Recordsからリリースされました。このアルバムは、エディ・ヒギンズのピアノと、レイ・ドラモンド(ベース)とベン・ライリー(ドラム)によるピアノ・トリオです。
このアルバムの収録曲は、魅力的なメロディを持つスタンダード・ナンバーを中心に構成されています。特に注目すべきは、「祇園小唄」とヒギンズ自身のオリジナル曲「京都ブルース」を組み合わせたメドレーが入っていることですね。ヒギンズが日本に滞在していたときに知った「祇園小唄」を、自身の作品と融合させた楽曲なんです。
表題曲『Again』は、1949年にドリス・デイが映画『Road House』の中で歌ったことをきっかけに広く知られるようになったスタンダード・ナンバーです。恋人への再会を願うロマンティックな楽曲です。
エディ・ヒギンズ・トリオの演奏では、ヒギンズ特有の落ち着いたアプローチと抒情的な演奏スタイルが、楽曲に深みと優雅さを与えていて、歌詞の持つロマンティックな感情をインストゥルメンタルで見事に表現していますね。
(P.N. ズワイガニ)
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