昼下がり、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Rock Island Rocket(ロック・アイランド・ロケット) / トム・スコット & L.A.エクスプレス
1975年リリース、『Tom Cat』に収録
トム・スコット(as)
ロベン・フォード(g)
ラリー・ナッシュ(p)
マックス・ベネット(b)
ジョン・ゲリン(ds)
天気の良い午後のコーヒー・タイム。疾走感のある曲を聴こうと思って選んだのがこれ。トム・スコット & L.A.エクスプレスの『Rock Island Rocket』。タイトルからもうそういう雰囲気が出てる(笑)
トム・スコットは、アメリカ西海岸のジャズやフュージョンを代表するサックス奏者です。西海岸のスタジオ・ミュージシャンでもあるので、ジャズやフュージョンだけでなく、ポップスや映画音楽の分野でもマルチに活躍しています。これまでにジョニ・ミッチェル、スティーリー・ダン、マイケル・ジャクソンらとの共演も多数。『トイ・ストーリー2(1999年)』や、『モンスターズ・インク(2001年)』といったピクサー映画の楽曲に参加していたのが個人的には印象的です。
さて、『Rock Island Rocket』ですが、トム・スコットが1975年にリリースしたアルバム『Tom Cat』のファースト・トラックです。
爽快なイントロからサックスが切り込むようにスタートして、ドラムとベースがぐいぐい押し出してくるかっこいい楽曲。トム・スコットのサックスはもちろんですが、L.A.エクスプレスの面々によるタイトなアンサンブルが光ってます。
L.A.エクスプレスは、1970年代初頭にトム・スコットを中心に結成されたフュージョン系のバンドで、当初はジョニ・ミッチェルなどのバック・バンドとして活動していました。バンドは、ジャズ、ロック、ファンクを融合させたサウンドとスタジオ・ミュージシャンとしての高い技術力が評価され、本作含むアルバムをリリースしています。ちなみに、トム・スコットとは1976年に袂を分かつことになります。
軽快なグルーヴに身を任せながら、熱量あるソロに痺れる『Rock Island Rocket』は、爽やかさとパワフルさが同居したフュージョンの入り口にもぴったりなナンバーです。ぜひ聴いてみてくださいね!
(P.N. ズワイガニ)
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