Softly As In a Morning Sunrise / ソニー・クラーク【朝、コーヒー、音楽】

コーヒーと音楽

朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?

※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。

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Softly As In a Morning Sunrise(朝日のようにさわやかに) / ソニー・クラーク

1957年レコーディング、1958年リリース、『Sonny Clark Trio』に収録
ソニー・クラーク(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)


『Softly As In a Morning Sunrise』はジャズ・スタンダードの中でも、キャッチーなメロディでとても好きな曲です。ソニー・ロリンズやジョン・コルトレーン、モダン・ジャズ・カルテットといったあらゆるミュージシャンにカバーされている名曲なのです。それぞれの個性が出て、みんな違った演奏をしているので聴き比べてみると面白いですよ。ジャズの楽しいところですね。

その中でも、ゆったりとしたテンポ感と冒頭のテーマ・メロディの感じが気に入っていて、特に好きなのがソニー・クラークのピアノ・トリオのバージョンです。ソニー・クラークは、ハード・バップ全盛の時代に活躍したピアニストです。彼はブルーノート・レーベルのハウス・ミュージシャン(レコード会社のお抱えミュージシャン)として、多くのアルバムにサイドマンとして参加しています。この曲が収録されているアルバムも、ブルーノート・レーベルからリリースされています。

多くのアルバムに参加しているといえば、本作のサイドマンも同様です。マイルス・デイヴィス・クインテットのメンバーだった頃のポール・チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズですね。この時期のいろんなアルバムのレコーディング・メンバーを見ると、「またいるよ〜」って思うことが多いんですよ。「またいるよ〜」って言いたすぎて、すでにアート・ペッパーの『You’d Be So Nice to Come Home To』を紹介した時でも触れてますし(笑)

You'd Be So Nice to Come Home To / アート・ペッパー【昼、コーヒー、音楽】
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ソニー・クラークと同じピアニストでいえば、トミー・フラナガンも名盤請負人なんて呼ばれて、いろんな名盤にサイドマンとして参加していますので、いつか紹介したいですね。

ということで、朝聴くのにぴったり!ソニー・クラークの『Softly As In a Morning Sunrise』をぜひ聴いてみてください〜!

…なんて、これで締めれると思って?終わりません(笑)「タイトルに”Morning”って入っているから、朝に合うに決まってんじゃん!」って思うかもしれないんですが、全然そんなことないんですよ。やっぱりジャズなんで、先述した通り同じ曲でもミュージシャンの個性が出るんです。演奏する人によってはこの曲が夜に似合う曲になったりするんです。ジャズ評論家である村井康司氏によると、ソニー・ロリンズのバージョンは、「さわやかとは正反対の濃厚な味わい」って言われていたりしますし(笑)

ただ、ここで紹介されている朝に合うとか夜に合うとかは完全に主観で決めているので。まごうことなき主観。そこは聴いてみて判断してもらえると嬉しいです。受け手の解釈で楽しめるのがあらゆる芸術作品の良いところだと思います。いろんな意見があって良いんですよね。では、本当に終わりにしますわ。ごめんあそばせ〜。

(P.N. ズワイガニ)

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