Beatrice / サム・リヴァース【朝、コーヒー、音楽】

コーヒーと音楽

朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?

※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。

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Beatrice(ベアトリス) / サム・リヴァース

1964年レコーディング、1965年リリース、『Fuchsia Swing Song』に収録
サム・リヴァース(ts)
ジャッキー・バイアード(p)
ロン・カーター(b)
トニー・ウィリアムス(ds)


マイルス・デイヴィス・クインテットに在籍していたサム・リヴァース。1959年頃からトニー・ウィリアムスと共演していたサム・リヴァースは、1964年にトニーの推薦によりマイルス・クインテットに参加しています。1959年のトニー・ウィリアムス、13歳。サム・リヴァースの在籍期間は短かったので、たしかこの間マイルスはアルバムをレコーディングしていないはずです。しかし、マイルスの日本公演のため、サム・リヴァースも来日しているんです。そのアルバムは『マイルス・イン・トーキョー』で確認することができます。

サム・リヴァースはフリー・ジャズの開祖、オーネット・コールマンの影響を受けており、前衛的な演奏家でもありました。その前衛的なスタイルとハード・バップを融合したポスト・バップの作品が、彼のブルーノートでの最初のアルバム『フューシャ・スイング・ソング』です。このアルバムでは、「インサイド・アウトサイド」と呼ばれるアプローチを採用しています。「インサイド・アウトサイド」とは、コードに対してあえて音が衝突するようなスケールで演奏することを「アウトサイド」、逆に、秩序の保たれた演奏は「インサイド」。これらを良い塩梅で使い分けるのが「インサイド・アウトサイド」だと思われます。そして、このアルバムの5曲目に配する『ベアトリス』は奥さんに捧げた曲で、とても印象的なバラードです。

(P.N. ズワイガニ)

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