朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
West Coast Blues(ウエスト・コースト・ブルース) / ハロルド・ランド
1960年レコーディング、同年リリース、『West Coast Blues!』に収録
ハロルド・ランド(ts)
ウェス・モンゴメリー(g)
ジョー・ゴードン(tp)
バリー・ハリス(p)
サム・ジョーンズ(b)
ルイス・ヘイズ(ds)
ハロルド・ランド・セクステットから『ウエスト・コースト・ブルース』です。ハロルド・ランドは、ハード・バップ初期のトップ・ランナーであるマックス・ローチとクリフォード・ブラウンの双頭バンドでテナー・サックスをやってた人ですね。たしか奥さんの妊娠をきっかけにバンドを抜けているんですよね。ジャズ・バンドは各地を転々として演奏するわけですから、しょうがないですよね。そして、彼の抜けた穴にソニー・ロリンズが入るんですから、面白い巡り合わせですよね。
この曲は数ヶ月前に先にウェス・モンゴメリーがやっていますね。『インクレティブル・ジャズ・ギター』というアルバムに入っています。モンゴメリーはジャズ・ギターを革新させた人なんです。オクターブ奏法といって、ギターの同じ音を1オクターブ離れた2つの弦で同時に弾く技法を用いるのですが、モンゴメリーは、親指を使ってピッキングすることで、柔らかく滑らかな音色を引き出し、この奏法を特徴的なスタイルにしました。
今回の曲は、ハロルド・ランドとウェス・モンゴメリー、ウエストコーストに移って活動していたジョー・ゴードンにイーストコーストで活躍するリズム隊が加わり演奏した『ウエスト・コースト・ブルース』です。西と東のミュージシャンが入り混じって『ウエスト・コースト・ブルース』を演奏する。和洋折衷みたいなことですか?(違う)
(P.N. ズワイガニ)
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