夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Serpent’s Tooth / ヴィクター・フェルドマン
1958年レコーディング、同年リリース、『The Arrival of Victor Feldman』に収録
ヴィクター・フェルドマン(vib)
スコット・ラファロ(b)
スタン・リーヴィー(ds)
ヴィクター・フェルドマンは、ロンドン出身のミュージシャンで、ピアノ、ヴィブラフォン、ドラムスといった複数の楽器を演奏するマルチ奏者です。7歳でドラムス、9歳でピアノ、14歳でヴィブラフォンを習得し、10代の頃にはすでにイギリス国内で名の知れた存在となり、まさに「神童」だったようです。
1955年にアメリカへ渡ったフェルドマンは、ウディ・ハーマンやキャノンボール・アダレイといったビッグ・ネームと共演し、ロサンゼルスを拠点に活躍しました。
『Serpent’s Tooth』が収録されたアルバム『The Arrival of Victor Feldman』は、フェルドマンが1958年に21歳のスコット・ラファロと共演した作品です。ラファロはこのアルバムでベースのレコーディング・デビューを果たし、後にビル・エヴァンス・トリオで伝説的な活躍を遂げることになるんですね。
さて、『Serpent’s Tooth』は、マイルス・デイヴィスが作曲したスタンダード・ナンバーです。フェルドマンのヴィブラフォンがリーダー・シップを発揮し、ラファロの柔軟なベース・ラインとスタン・リーヴィーのスウィング感のあるドラミングが楽曲を支えています。ヴィブラフォンのトリオということで、新鮮なアレンジを楽しむことができるのではないでしょうか。
(P.N. ズワイガニ)
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