夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Poinciana(Live at The Pershing, Chicago, 1958) / アーマッド・ジャマル
1958年レコーディング、同年リリース、『At the Pershing: But Not for Me』に収録
アーマッド・ジャマル(p)
イスラエル・クロスビー(b)
ヴァーネル・フォーニア(ds)
アーマッド・ジャマルの『Poinciana』は、1958年にシカゴのパーシング・ホテルで録音されたライヴ・アルバム『At the Pershing: But Not for Me』に収録されています。 このアルバムは、アーマッド・ジャマルのキャリアにおいて重要な転機となり、全米で広く知られるきっかけとなりました。
『Poinciana』は、作曲家ナット・サイモンと作詞家バディ・バーニアによって書かれたスタンダード・ナンバーです。アーマッド・ジャマルのバンドは、ピアノ・トリオの構成で、ベーシストのイスラエル・クロスビーとドラマーのヴァーネル・フォーニアが参加しています。特にヴァーネル・フォーニアの独特なニューオーリンズ風のリズムが楽曲に独自のグルーヴ感を与えています。
アーマッド・ジャマルの演奏スタイルは、ミニマリスティックなアプローチと、空間の使い方です。約8分にわたる演奏の中で、彼のスタイルとリズム・セクションの一体感が感じられる内容となっています。
『At the Pershing: But Not for Me』は、1958年のダウン・ビート誌のレビューでは、マイルス・デイヴィスへの影響を認めつつも「カクテル・ミュージック」と評されることとなりました。しかし、その後の評価は高まり、ビルボード誌のアルバム・チャートに107週間もランクインするなど、商業的にも大成功を収めました。この成功で、ジャマルはシカゴに自身のクラブ『Alhambra』をオープンさせたそうです。
(P.N. ズワイガニ)
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