Jeru / マイルス・デイヴィス【昼、コーヒー、音楽】

コーヒーと音楽

昼下がり、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?

※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。

スポンサーリンク

Jeru / マイルス・デイヴィス

1949年レコーディング、1957年リリース、『Birth of the Cool』に収録
マイルス・デイヴィス(tp)
カイ・ウィンディング(tb)
ジュニア・コリンズ(fhr)
ビル・バーバー(tub)
リー・コニッツ(as)
ジェリー・マリガン(bs)
アル・ヘイグ(p)
ジョー・シュルマン(b)
マックス・ローチ(ds)


『Jeru』は、マイルス・デイヴィスのアルバム『Birth of the Cool(クールの誕生)』に収録された楽曲です。『Birth of the Cool』は、1949年から1950年にかけて録音された、マイルス・デイヴィスが率いるノネット(9人編成)による画期的なプロジェクトです。

このアルバムの方向性を大きく決定づけたのが、ギル・エヴァンスによるアレンジでした。クラシックやモダン・ジャズの要素を取り入れた彼の手腕により、透明感と調和の取れたサウンドが生まれ、アルバム全体を統一しています。また、リー・コニッツやジェリー・マリガンといった、のちにクール・ジャズを象徴するプレイヤーたちが参加し、緻密なアレンジと抑制の効いた即興演奏が見事に融合した作品になっています。

『Jeru』はバリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンが作曲したアルバム2曲目に収録された曲です。当時主流だったビ・バップの熱気とは一線を画す、アンサンブルに重きを置いた落ち着いた雰囲気を特徴としています。マイルスのトランペットの柔らかな音色が、アンサンブルの繊細なハーモニーに溶け込み、美しく調和したサウンドを生み出しています。

このアルバムは、時代を先取りしていたためかすぐにはリリースされなかったもののマイルス・デイヴィスがジャズ史においてイノヴェーターとしての地位を確立するきっかけとなり、ジャズの進化に大きな影響を与えた作品なんです。

(P.N. ズワイガニ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました