夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Empathy(エンパシー) / デューク・ピアソン
1966年レコーディング、1967年リリース、『Sweet Honey Bee』に収録
デューク・ピアソン(p)
ジョー・ヘンダーソン(ts)
フレディ・ハバード(tp)
ジェイムス・スポルディング(fl)
ロン・カーター(b)
ミッキー・ローカー(ds)
デューク・ピアソンは、1960年代に活躍したピアニストです。
ピアソンは幼少期から音楽に親しみ、最初はトランペットを学んでいましたが、歯の問題によってピアノに転向しています。その後、クラシック音楽とジャズの両方に精通するようになり、60年代にはブルーノートの音楽監督を務めています。ここで、ホレス・シルヴァー、グラント・グリーン、ドナルド・バード、ボビー・ハッチャーソンといったアーティストのプロデュースやアレンジを担当し、ブルーノート・レーベルのサウンドに深く関わりました。
さて、そんなデューク・ピアソンの楽曲『Empathy』は、1967年にリリースされたアルバム『Sweet Honey Bee』に収録されています。
ラテンのリズムとモード・ジャズ的なハーモニーを組み合わせ、独特の雰囲気を作り出しています。テーマ・メロディはミュートのトランペット、フルート、テナー・サックスによるアンサンブルが印象的です。ブリッジ部分では、微妙に不協和音を含むハーモニーに移行し、ソロセクションへと展開します。この絶妙な緊張感がそそりますね。
「Empathy」は、自分とは異なる価値観や考え方を持つ他人の立場に立って、相手の感情や考えを想像する力という意味。この曲にこのタイトル、なんか分かる。
(P.N. ズワイガニ)
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