昼下がり、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Run Away / ケニー・ドリュー
1974年レコーディング、同年リリース、『Dark Beauty』に収録
ケニー・ドリュー(p)
ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン(b)
アルバート・ヒース(ds)
ケニー・ドリューの『Run Away』は、1974年にデンマークのスティープル・チェイスというレーベルからリリースされたアルバム『Dark Beauty(ダーク・ビューティー)』に収録されている楽曲です。
ケニー・ドリューは、チャーリー・パーカーやミルト・ジャクソンらと共演していたジャズ・ピアニストです。アメリカではブルーノートと契約してリーダー作を吹き込んだりもしていましたが、1961 年にパリに移住して、数年後にデンマークに移って残りの人生を過ごしたんです。
ベースのニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンは、”デンマークが誇るベースの魔術師”と謳われ、ケニー・ドリューがデンマークに移ってからの盟友で相棒のような存在だったんです。
さて、『Run Away』は、ベースとピアノのコール・アンド・レスポンスから始まる明快な曲です。ケニー・ドリューのピアノは明るくも力強い。ベースのニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンとやり合っていたかと思うと、アルバート・ヒースの重たく響くドラムが参戦してくるといった具合で、三者がベスト・マッチした演奏が繰り広げられます。疾走感がありながらも、ダイナミックな演奏は聴きごたえがあり、オススメの一曲です。
(P.N. ズワイガニ)
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