愛称はバード?チャーリー・パーカーについてとオススメの1曲を紹介!

JAZZあれこれ

こんにちは、しろうとJAZZ編集部です。

いきなりですが、今回はビバップの開祖、チャーリー・パーカーについて少しだけ紹介させていただきます♪

 

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チャーリー・パーカーのすごいところ

1940年代に活躍したアルト・サックス奏者で、モダンジャズの根幹を創成したレジェンドです。

何より革新的だったのは、当時メロディのハーモニーを用いてアドリブソロを展開する事が主流だったのに対し、パーカーはコードを用いたアドリブソロを展開しました。

このアドリブの方法をビバップと言い、パーカー以降のジャズシーンにおいてとても一般的な手法になりました。

まさにジャズ界のエジソン的な立ち位置といっても過言ありません。

ちなみに、彼は当時、ビッグバンドジャズを中心に活動して生計を立てていましたが、芸術性を求めてビッグバンドを離れ、コンボスタイルのジャズを作り上げました。

ですが、当時にしては革新的すぎて大衆には受けず貧困になり、最後はマイルスデイヴィスにタカって生活していたようですよ。

 

※ビッグバンドジャズ:1930~40年代のアメリカでは、譜面を使用する10人以上の大編成の形式が盛んだった。

※コンボスタイル:3人〜8人くらいの小編成スタイル

 

愛称は”バード”?

チャーリー・パーカーは”バード”という愛称で親しまれていました。

その証拠に、1949年12月にニューヨーク52丁目にオープンしたジャズクラブ「バードランド」は彼のニックネームに由来し、ジャズの発信地として広く知られています。

また、このお店をテーマにした「バードランドの子守唄(ジョージ・シアリング作曲)」や「バードランド(ウェザー・リポートのヘヴィ・ウェザー収録)」という曲があり、ジャズのスタンダードナンバーになっています。

1988年に公開されたクリント・イーストウッドが監督を務めたチャーリー・パーカーを題材にした映画のタイトルも『バード』になっています。

では、なぜバードと呼ばれているのでしょうか?

これには諸説ありますが、有名なものを紹介させていただきます。

チャーリー・パーカーすごすぎるから説

単純に彼が空を舞う鳥のように華麗に演奏をしていたからという説です。

かっこいい。

チキン食べ過ぎたから説

彼が生活に困って皿洗いの仕事をしていたレストランは、チキンが食べ放題だったようで、その時にものすごい数のチキンを食べてしまったという説です。

他にも、レストランで決まって注文していたのが、チキン料理だったとか、チキンエピソードが色々あります。

そして、「ヤード・バード」と呼ばれるようになり、最終的に「バード」だけが残ったようです。

 

チキン説の方が圧倒的にリアルで説得力がありますが、どうなんでしょう?

とりあえずローストチキンの画像を載せておきますね。

 

オススメの1曲

彼はたくさんのスタンダード曲を演奏していますが、中でもしろうとJAZZ編集部がオススメするのはチェロキーです。

チェロキー

アメリカ先住民であるチェロキー族の旋律を取り入れたラブバラードです。

1938年、イギリス出身のバンドリーダー、レイ・ノーブルが作曲。チャーリー・バーネットが編曲し、バーネット楽団の演奏でヒットしました。

時代と共にテンポを上げ、演奏されていたりしました。

 

チャーリー・パーカーのチェロキー

ビバップのスタイルは、全てのコードの構成音を全て把握して、その中から音をピックアップしながら演奏するため、それだけでも非常にテクニックを求められますが、彼はそれだけでなくBPM200を超えるテンポの速い曲中でも難なくアドリブソロを展開するのです。

※BPM:テンポの単位で1分間の拍数のこと。

 

チェロキーではその素晴らしさがとても現れていたので、選ばせていただきました。

ぜひ聴いてくださいまし。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

パーカーのチェロキー、ぜひ聴いてみてくださいね!

 

監修


湯川岳 : Guitar
広島県出身。
10歳からギターを始め、高校時代にライブハウスのsessionに行くようになりBlues,R&B,Soul,Gospelに影響される。
その後大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コースに進学。ジャズギターに影響され、関西随一のジャズギタリストである畑ひろし氏に師事。
現在では主に大阪市内のレストランやカフェなどでLiveやBGM演奏を通して精力的に活動中。その他多数レコーディングにも参加。

 

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