朝、コーヒーを飲みながら１曲いかがでしょうか？
※このコーナーではシチュエーションに合った１曲を紹介させていただきます。
Fair Weather(フェア・ウェザー) / アート・ファーマー
1958年レコーディング、同年リリース、『Modern Art』に収録
アート・ファーマー(tp)
ベニー・ゴルソン(ts)
ビル・エヴァンス(p)
アディソン・ファーマー(b)
デイヴ・ベイリー(ds)
アート・ファーマーとベニー・ゴルソンが組んだジャズテットというグループがあるんですけど、この曲はジャズテットを結成する前の作品ですね。レコーディング・メンバーには、ビル・エヴァンスがいますね。まだマイルス・デイヴィスのバンドに入ったぐらいの時期ではないでしょうか。なんか新鮮な感じでなかなか貴重なのでは？と思います。
アディソン・ファーマーとアート・ファーマーは双子の兄弟です。兄弟で楽器が被った場合で揃って成功した人っているんですかね？パッと思いついたパウエル兄弟、アダレイ兄弟、モンゴメリー兄弟、ブレッカー兄弟、マルサリス兄弟といった人たちも全員それぞれ担当楽器が違いますもんね。お兄ちゃん権限で弟は違う楽器にさせられちゃうんですかね？（笑）
さて、『Fair Weather』なんですが、晴天という意味です。ベニー・ゴルソン作曲です。ベニー・ゴルソンは作曲もすごいんですね。『アイ・リメンバー・クリフォード』、『ブルース・マーチ』、『ウィスパー・ノット』、『キラー・ジョー』などスタンダード・ナンバーになっている曲がたくさんあるんです。あと、ベニー・ゴルソンってどこかで聞いたことありませんか？映画好きなら知っていますよね。トム・ハンクス主演の『ターミナル』という映画に本人役として出演していたお方です！
この曲は、フロント2人のハーモニーが素晴らしいし、ファンキーなジャズは自分に合っているのかも。アート・ファーマーの柔らかく暖かいトランペットの音色が、落ち着いた印象を与えてくれている気がします。そういう意味で、朝に聴きたくなるような曲として紹介させていただきました。
（P.N. ズワイガニ）
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