夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Spain(スペイン) / チック・コリア & リターン・トゥ・フォーエヴァー
1972年レコーディング、1973年リリース、『Light As a Feather』に収録
チック・コリア(elp)
ジョー・ファレル(fl)
スタンリー・クラーク(b)
フローラ・プリム(vo,per)
アイアート・モレイラ(ds,per)
言わずと知れた名曲『Spain』。チック・コリアの代表曲。ジャズとフラメンコを融合させたフュージョンの楽曲である。この曲は、1973年にリリースされたアルバム『Light As a Feather』に収録されている。前作のアルバム『Return To Forever』のメンバーそのままに、今作は初のスタジオ・アルバムとなった。
『Spain』は、スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』のアダージョの引用から始まる。イントロの後は、スピーディーで力強いサンバのようなリズムで、チック・コリアのピアノとスタンリー・クラークのベースがダイナミックに絡み合い、複雑ながらも感情的な演奏を繰り広げる。
この曲は、チック・コリアが『アランフェス協奏曲』とスペインのフラメンコ・ギタリスト、パコ・デ・ルシアにインスピレーションを受けて作曲したもので、その緻密な構成と情熱的な演奏が特徴となっている。
アルバム『Light As a Feather』版の『Spain』はグラミー賞にノミネートされ、『Spain』はその後、チック・コリアの代名詞として数多くのライヴやコンサートでも取り上げることになるのだが、会場が一体となって手拍子するあの風景が印象的であった。
(P.N. ズワイガニ)
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