Wavy Gravy / ケニー・バレル【夜、コーヒー、音楽】

コーヒーと音楽

夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?

※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。

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Wavy Gravy(ウェイヴィー・グレイヴィー) / ケニー・バレル

1963年レコーディング、同年リリース、『Midnight Blue』に収録
ケニー・バレル(g)
スタンリー・タレンタイン(ts)
メジャー・ホーリー(b)
ビル・イングリッシュ(ds)
レイ・バレット(conga)


夜、コーヒーを片手にしっとりとジャズを嗜みたい。そんなテーマで選んだ楽曲を紹介しています。今回は、ケニー・バレルの『Wavy Gravy』を聴いてみましょう。この曲は、派手な展開こそないものの、聴くほどに味わいが増すスルメのような一曲なので、なかなかに渋いですよ。

曲の概要としては、ケニー・バレルの代表作『Midnight Blue』に収録された楽曲で、ケニー・バレルのブルージーなギター・プレイの魅力が存分に味わえます。また、都会的なクールさが共存していて、まさに夜に聴く今回のテーマにぴったりのトラックだと思います。

さて、曲名の『Wavy Gravy』ですが、アメリカのカウンター・カルチャーのアイコンである1960年代のヒッピー文化の象徴的な人物が由来していると思われます。

独特のワルツ・パターンを取り入れていて、ゆらめくようなギター・ラインと、ねっとりと粘るブルース・フィーリングが絶妙にマッチしています。ピアノレスであることにより存在感の増したケニー・バレルのギターは、無駄をそぎ落としたシンプルな音選びで、全体にリラックスした空気が流れながらも、確かな緊張感が感じられ、聴き手を飽きさせません。スタンリー・タレンタインの高音域でのパッセージも印象的ですね。

ということで、短いですが締めに入ります。今回は、ジャズとブルースの交差点で、ケニー・バレルが見せた静かな情熱を感じることができる一曲、『Wavy Gravy』を紹介させていただきました。

(P.N. ズワイガニ)

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