朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Feels So Good(フィール・ソー・グッド) / Chuck Mangione(チャック・マンジョーネ)
1977年レコーディング、同年リリース、『Feels So Good』に収録
チャック・マンジョーネ(flh, elp)
クリス・ヴァダラ(sax, fl)
グラント・ガイスマン(g)
チャールズ・ミークス(b)
ジェイムス・ブラッドリーJr.(ds, per)
こういう冒頭のソロを聴くと、私は『天空の城ラピュタ』のパズーを思い浮かべてしまうんですよね。朝の空に、管楽器の音が伸びていくような感じがするんです。その連想だけで、朝にコーヒーを飲みながら聴きたい曲として選んでしまいました。単純なやつなんです、私。
この曲でマンジョーネが吹いているのは、フリューゲル・ホルンという金管楽器です。フリューゲル・ホーンとも呼ばれています。トランペットによく似ていますが、管が円すい状に広がる部分が多く、丸く柔らかな音が特徴です。
トランペットの明るく輪郭のはっきりした響きと聴き比べると、フリューゲル・ホルンのふくよかさがわかりやすいと思います。『フィール・ソー・グッド』でも、音を長く伸ばすところに、その温かさがよく表れています。
マンジョーネは音楽学校に在学していた頃にこの楽器を吹き始め、その落ち着いた柔らかい音色が、自分の個性に合っていると感じたそうです。
そんなマンジョーネですが、若い頃には、アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズにも在籍していたんですよ。その後、自身のグループやオーケストラとの演奏などを通じて活動を広げ、親しみやすいメロディを持つ作品で多くの人に知られるようになったんですね。
収録アルバム『フィール・ソー・グッド』は、マンジョーネの名前を広く知らしめた大ヒット作です。アメリカのアルバム・チャート、Billboard 200で最高2位を記録しました。さらに、短く編集されたタイトル曲も、1978年にシングル・チャートのBillboard Hot 100で最高4位まで上がっています。歌詞のない曲が、ポップスのヒット曲に交じってここまで人気を集めたんですから、すごいですよね。
なお、この曲にはアルバム版と、短く編集されたシングル版があります。アルバム版は約10分あり、ゆったりした導入から、各楽器の演奏までじっくり楽しめます。
(P.N. ズワイガニ)


