どうも、ズワイガニです。
いきなりですが、
「ジャズってクラシックとどう違うの?」「どっちも楽器だけの曲が多くない?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
たしかに、どちらも楽器演奏が主役のジャンルではありますが、実は音楽の成り立ちも、演奏スタイルも、まったく異なる世界観を持っています。
この記事では、音楽に詳しくない人でも、なんとなく分かるように、ジャズとクラシックの違いをざっくり解説します!
クラシックは「楽譜通り」、ジャズは「自由」
結論からいうと、この違いが最も大きなポイントです。
- クラシック: 楽譜通りに演奏する「再現芸術」
- ジャズ: その場の感性で演奏する「即興芸術」
クラシック音楽では、作曲家が書いた譜面が絶対。ショパンやベートーヴェンが書き残した音符を、できるだけ忠実に、そして美しく再現することが大前提です。
一方、ジャズは「テーマ(メロディ)」だけが決まっていて、その後は演奏者が即興で自由に展開していきます。同じ曲でも、演奏する人・日・場所が変われば、まったく違う仕上がりになるのがジャズの魅力なんです。
どっちがスゴい?
どっちもスゴいです(笑)
方向性が違うだけで、どちらも超一流の世界。
クラシックは、音符1つ1つを正確に、美しく、深い表現力で演奏することが求められます。
一方、ジャズは、場の空気や他の演奏者と会話しながら音楽を作っていく柔軟さと瞬発力が命です。
ある意味、クラシックは「完璧を目指す音楽」、ジャズは「今この瞬間を楽しむ音楽」といえるかもしれません。
演奏する人の主張の強さにも違いがある!
- クラシック: 作曲家の想いをどう再現するかが腕の見せ所
- ジャズ: 曲をどう料理して表現するかが問われる
クラシックの演奏では、「作曲者の意図をどこまでくみ取って演奏するか」がカギになります。
演奏者は作品の解釈者なんです。
一方ジャズは、「この曲を自分ならどう料理するか」というスタンス。スタンダードナンバー(=みんなが知ってる有名曲)を、自分の色に染めて演奏するのがジャズの流儀です。
楽譜の扱い方がまったく違う
- クラシック: 指揮者がフル・スコア(全パートの楽譜)で全体をコントロール
- ジャズ: コード進行+メロディのざっくりした譜面(リード・シート)が中心
クラシックでは一糸乱れぬアンサンブルを目指し、すべてが綿密に計画されています。
ジャズでは、ざっくりした地図だけを持って旅に出るような感覚で、それぞれが自由に動きます。
演奏する人数にも違いがある?
- クラシック: オーケストラ(数十人)~独奏まで幅広く、基本は譜面通りの集合体
- ジャズ: トリオ・カルテット・クインテット(3~5人程度)が主流で、少人数での即興演奏がメイン
クラシックでは、オーケストラ(数十人)から、ピアノ独奏のような形式まで幅広くありますが、アンサンブルが中心です。
ジャズも、ビッグ・バンドというスタイルもありますが、メインは3人〜5人くらいのコンボと呼ばれる小編成がモダン・ジャズ以降の中心です。
この小さな編成だからこそ、メンバー同士のインタープレイ(会話のような即興演奏)が映えるのがジャズの特徴です。
どっちも楽器がカッコいいけど、ジャンルによって主役が違う
クラシックは、ヴァイオリン、ピアノ、フルートなどがよく目立ちますよね。
ジャズでは、サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスなどが活躍します。
特にジャズでは、リズムセクション(ベースとドラム)が曲をグイグイ引っ張っていくので、リズム重視のサウンドになります。
聴き方にも違いがある
- クラシック: ホールなど静かな場所で、集中して聴くスタイルが一般的
- ジャズ: バーやライヴ・ハウスで、飲みながら気軽に楽しむスタイルが多め
とはいえ、どちらも自宅や通勤中に聴いてもOK! 形式にとらわれず、自由に楽しんでいいんです。
自分に合うのはどっち?
- クラシックが向いているかも?: 几帳面で、繊細な表現や「緻密さ」に心動かされるタイプ
- ジャズが向いているかも?: 自由な空気感や、会話のようなテンポ感を楽しめるタイプ
と言いつつ、本当に大事なのはどちらも触れてみること。最初は「なんとなく好き」くらいで良いんです。どちらの世界も、知れば知るほど面白くなっていきますよ。
おわりに
クラシックとジャズ、どちらも音楽として素晴らしいものです。正反対のように見えて、実はジャズ・ミュージシャンがクラシックを参考にしたり、クラシック演奏家がジャズに魅せられたりもしています。
「クラシックって重そう…」「ジャズって難しそう…」
そんなふうに思わず、ぜひきっかけがあれば、気軽に聴いてみてくださいね!
音楽は「自由」です。あなたの気分や性格、その日の空気で、好きなものを楽しんでいきましょう!