ここはとある町の喫茶店。
レコードを聴きながら今日もマスターはつぶやく。
【4コマ漫画】喫茶店マスターのつぶやき2『Kind of Blue』
『カインド・オブ・ブルー』の解説
『カインド・オブ・ブルー』は、1959年にマイルス・デイヴィスが発表したアルバムで、ジャズ史における金字塔と称されています。この作品では、モードに基づく旋律によって進行する手法が導入され、シンプルなモード(音階)を用いた即興演奏が展開され、従来のコード進行に縛られない自由な即興演奏が可能になり、ジャズの歴史に新たな潮流をもたらしました。収録曲には『So What』や『All Blues』など、今なお愛されるスタンダードが含まれています。
バンド・メンバーにはジョン・コルトレーン(テナー・サックス)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)といった名だたるプレイヤーが参加。このアルバムのレコーディングは、1959年の2つのセッションで行われました。特筆すべきは、ほとんどの曲が最初のテイクで録音されたことです。
このアルバムは商業的にも成功を収め、ジャズ・アルバムとしては異例のセールスを記録しています。録音当時の技術的な問題も後に修正され、現在では最良の音質で楽しむことができます。リリースから数十年経った現在でも、ジャズ・ファンから初心者まで幅広い支持を集め、「一度聴けばその魅力がわかる」と称される普遍的なアルバムです。その革新性と聴きやすさから、ジャズ入門にもオススメのアルバムです。
4コマ作者
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商業誌での受賞経験あり。
約1年間Web連載の漫画原作(ネーム担当)経験あり。
2019年よりフリーで活動中。
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