Wishful Thinking / スティーヴ・トゥーレ【夜、コーヒー、音楽】

コーヒーと音楽

夜、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?

※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。

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Wishful Thinking(ウィッシュフル・シンキング) / スティーヴ・トゥーレ

2023年ライブ、2024年リリース、『Sanyas』に収録
スティーヴ・トゥーレ(tb)
ニコラス・ペイトン(tp)
ロン・ブレイク(ts)
アイザイア・J・トンプソン(p)
バスター・ウィリアムス(b)
レニー・ホワイト(ds)


トロンボーン奏者、スティーヴ・トゥーレのセクステット。メンバーには、ハービー・ハンコックとバンドをしていたベーシストのバスター・ウィリアムス、マイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』に19歳で参加したドラマーのレニー・ホワイトといった重鎮たちと、2018年リンカーン・センター新進アーティスト賞や2018年セロニアス・モンク・ピアノ・コンペティションで2位を獲得したピアニスト、アイゼイア・J・トンプソンら若き精鋭たちが参加している。

スティーヴ・トゥーレは、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズやローランド・カーク、ウディ・ショウのバンドに参加してきた実力者だ。面白いのが、彼はトロンボーンも吹くがホラ貝も吹くのである。ホラ貝?思わず聞き間違いかと思い確認してしまいそうになるがそこは本当にホラ貝。別のアルバムでは参加したトロンボーン奏者に手作りのホラ貝を吹かせてアンサンブルまで行なっているのである。その演奏は『リズム・ウィズイン』というアルバムで聴くことができる。

しかし、彼がキワモノだと思うこと勿れ、参加してきたバンドを見て分かる通りトロンボーンの名手として、今まで20枚近くのリーダー作を発表してきた。そんな彼だが、今回が初のライブ録音作となる。その中の1曲『Wishful Thinking』は、夜にまったり聴きたい曲ではないだろうか。ライブ録音による臨場感も楽しめる作品だ。

(P.N. ズワイガニ)

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