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伝説の裏側に迫る!ジャズ好きなら必読のプレイヤー自伝本3選

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どうも、ズワイガニです。

ジャズを聴き始めると、「この曲、なんかすごい迫力だな・・・」とか「このアルト・サックス、まるで泣いているみたいだな・・・」と感じること、ありますよね?名盤と呼ばれるアルバムには、言葉にしなくても伝わってくる圧倒的なオーラがあります。

でも、もしその音楽を奏でているプレイヤーたちの「壮絶な人生」を知ったら・・・?

実は、ジャズ・プレイヤーたちの人生って、私たちが想像する以上にドラマチックで波乱万丈なんです。彼らの背景や、その曲をレコーディングした時の裏話を知ることで、いつもの名盤がまったく違う響きを持って聴こえてくるから不思議です。

「ジャズは歴史を知ると100倍面白くなる」とよく言われますが、歴史の教科書を読むよりも手っ取り早くて最高に面白いのが、プレイヤー本人が語る「自伝本」を読むこと!

今回は、「ジャズの聴こえ方が劇的に変わる」おすすめの自伝本を3冊ピックアップしました。どれも読み物としてめちゃくちゃ面白いので、ジャズ初心者の方にこそ激推ししたい名著ばかりです。

読んだ後には、ジャズバーでちょっとしたウンチクを語れるようになっているかも・・・!?(笑)

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マイルス・デイヴィス自叙伝  / マイルス・デイヴィス、クインシー・トループ

まずはジャズ界の「帝王」こと、マイルス・デイヴィスの自伝です。

ジャズの歴史はマイルスの歴史、と言っても過言ではないくらい、彼は常に音楽シーンの最先端を走り続けました。ビバップからクール・ジャズ、モード・ジャズ、そしてエレクトリック・ジャズまで、彼がスタイルを変えるたびにジャズの新しい扉が開かれていったんです。

そんな神様のようなマイルスですが、この本、とにかく語り口が強烈!共著者のクインシー・トループによるインタビューをまとめたものなのですが、冒頭から放送禁止用語のオンパレードで、フランクすぎるというか、もう全開で「マイルス節」が炸裂しています(笑)

この日本語訳を担当した中山康樹さんの文体がまた秀逸で、まるでマイルス本人が目の前で葉巻をくゆらせながら、ハスキーボイスで語りかけてくるような臨場感があるんです。

本の中では、チャーリー・パーカーやジョン・コルトレーンといったレジェンドたちとの出会いや別れ、そして彼らに対する愛憎入り混じった本音が赤裸々に綴られています。

「アイツのプレイは最高だったが、人間としてはクソだった」みたいな、身も蓋もない評価がポンポン飛び出すので、読んでいてニヤニヤが止まりません。

たとえば、マイルスの代表作でありジャズ史に輝く金字塔『Kind of Blue / マイルス・デイヴィス (1959)』。このアルバムのレコーディング時のエピソードなんかも、本人の口から生々しく語られています。どうやってあの奇跡的なアンサンブルが生まれたのか、マイルスがメンバーに何を求めていたのかを知ると、もう一度アルバムを通しで聴き直したくなること間違いなしです。

また、後年の『Bitches Brew / マイルス・デイヴィス (1970)』などでエレクトリック路線へ移行した際の、周囲からの批判に対する彼の反骨精神も痺れます。

常に過去を捨てて新しいものを追い求めるマイルスの姿勢は、ひとりの天才のビジネス書・自己啓発本として読んでもめちゃくちゃ刺さるんです。

分厚い上下巻(文庫版などもあります)ですが、グイグイ引き込まれて一気読みしちゃう面白さ。ジャズファンなら絶対に本棚に置いておきたい「バイブル」です!

ストレート・ライフ / アート・ペッパー、ローリー・ペッパー

次にご紹介するのは、西海岸のウェストコースト・ジャズを代表する天才アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの自伝『ストレート・ライフ』です。

アート・ペッパーといえば、その美しく哀愁漂う音色で、日本でも非常に人気の高いプレイヤーですよね。

彼の代表作『Art Pepper Meets the Rhythm Section / アート・ペッパー (1957)』は、ジャズ初心者にもおすすめされる大名盤です。実はこのアルバムのレコーディング当日、ペッパーは数ヶ月間まったく楽器に触れておらず、しかも極度のヘロイン依存症でボロボロの状態でした。奥さんに「今日レコーディングよ!」と叩き起こされ、楽器の調整も不十分なままスタジオに向かい、マイルス・デイヴィスのバンドのリズムセクションを相手に、あんなにも素晴らしい名演を残した・・・という伝説のエピソードがあります。

この自伝を読むと、その美しい音色からは想像もつかないくらい、彼の人生が壮絶だったことがわかります。タイトルは『ストレート・ライフ(まっすぐな人生)』ですが、中身はまったくストレートじゃありません(笑)むしろ、これ以上ないくらい曲がりくねっています。

深刻なドラッグへの依存、それを手に入れるための犯罪、そして悪名高いサン・クエンティン刑務所での過酷な日々・・・。晩年の彼を支えた奥さんのローリー・ペッパーと共に書き上げたこの本は、「ここまで書いちゃっていいの!?」と心配になるくらい、自分の弱さや過ち、見栄や嫉妬を包み隠さず告白しています。

天才的な音楽の才能を持ちながらも、人間としてはあまりにも不器用で破滅的。でも、だからこそ彼は愛され、彼の吹くアルト・サックスは人々の心を打つのかもしれません。

不思議なことに、この本を読んだ後に彼のレコードを聴くと、ただ美しいだけじゃなく、その奥にある人間の脆さや切なさ、生への渇望が胸に突き刺さってくるんです。

「音楽と人生は切り離せない」ということを痛感させられる、あまりにも赤裸々な一冊。ドキュメンタリーや映画が好きな方、人間の光と影に惹かれる方には、絶対に読んでほしい強烈な自伝です!

奇妙な果実 ビリー・ホリデイ自伝  / ビリー・ホリデイ、ウィリアム・ダフティ

最後は、ジャズ史上最高のシンガーと称される「レディ・デイ」こと、ビリー・ホリデイの自伝です。

彼女の歌声は、テクニックを超越した圧倒的な説得力があり、一度聴いたら忘れられない独特の魅力がありますよね。でも、その歌声の裏には、想像を絶するような苦難の連続がありました。

極貧の少女時代、売春婦として働かざるを得なかった過去、そして黒人であるというだけで受ける理不尽で残酷な人種差別。さらには、彼女もまたドラッグの魔の手から逃れることができませんでした。

タイトルの「奇妙な果実」というのは、彼女の代名詞とも言える同名の代表曲から取られています。この曲は、アメリカ南部で黒人がリンチに遭い、木に吊るされている悲惨な光景を「奇妙な果実」に例えて歌った、非常に重いテーマを持ったプロテスト・ソングです。彼女がどんな思いでこの曲を歌い続けていたのか、そしてステージを降りた後でどれほどの孤独と戦っていたのか・・・この本を読むと、痛いほど伝わってきます。

また、ジャズファンにとって嬉しいのは、テナー・サックスの巨匠レスター・ヤングとのプラトニックで深い友情エピソードが描かれていることです。レスターが彼女に「レディ・デイ」という気品ある愛称を贈り、彼女がレスターを「プレス(プレジデント=大統領)」と呼んで尊敬し合った関係性は、ジャズ史において最も美しい絆のひとつと言えるでしょう。

翻訳を担当しているのは、日本のジャズ評論の巨匠である油井正一さんと大橋巨泉さん。お二人のジャズへの深い愛とリスペクトが詰まった名訳で、ビリーの飾らない語り口がとても自然に、そしてエモーショナルに響いてきます。

『Lady Sings the Blues / ビリー・ホリデイ (1956)』などの名盤を聴きながらこの本を開くと、彼女がまるで目の前で、ライヴの合間に自分の人生を語りながら歌ってくれているような錯覚に陥ります。

彼女の歌うブルースは、単なる悲しい歌ではなく、過酷な運命を生き抜くための魂の叫びだったことがわかるはずです。「歌こそが私の人生」、その言葉の重みに、きっとあなたも涙することでしょう。

おわりに

いかがでしたか?今回は、ジャズ初心者の方にこそ読んでほしい、ジャズ・プレイヤーの自伝本を3冊ご紹介しました。

ジャズって、どうしても「敷居が高そう」「お洒落な大人のBGM」というイメージを持たれがちですが、実際にプレイしているのは、私たちと同じように悩み、苦しみ、それでも音楽を愛してやまなかった血の通った人間なんですよね。

彼らの喜び、悲しみ、怒り、そして音楽へのすさまじい執念を知ることで、スピーカーから流れてくる音の「温度」や「色」がまったく違って感じられるようになります。これこそが、自伝本を読む最大の醍醐味だと思います。

ライヴ盤の歓声の奥にある緊張感や、スタジオ録音の静寂に込められた思い、あるいはトランペットやサックスなどの楽器が奏でる一音一音の意味など、今まで気づかなかった新しい発見が必ずあるはずです。

気になった本があれば、ぜひ読んでみてくださいね!参考になれば幸いです!

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