ソロもバッキングもOK!ジャズにおけるピアノについて

JAZZあれこれ

どうも、ズワイガニです。

今回はジャズではリズム隊に分類される伴奏楽器、ピアノについて紹介します!

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ピアノってどんな楽器?

鍵盤楽器であるピアノは和音もメロディも奏でることができ、また、打楽器的なリズムも生み出せるため、『ひとりオーケストラ』とも言われています。

例えば、左手でベース・ラインを弾きながら、右手でメロディ・ラインを弾くことで、伴奏と主旋律がピアノのみで完結するわけです。

ジャズでは、ピアノはリズム・セクションに分類され、基本的に他の楽器がソロの時はコード演奏を適宜挿入することでバッキング(伴奏)を行います。

しかし、いざソロ・パートになれば、右手でアドリブ演奏を繰り出し、自在な演奏でメロディ楽器に対抗します。

ピアノ奏者の一例

ピアノ奏者のすごい人たちの一例を挙げていきたいと思います。

ピアノの有名な奏者

バド・パウエル:ビ・バップの時代にピアノの役割を革新した革命児。その鋭い右手のフレーズと強烈なスウィング感は、現代ジャズ・ピアノの礎となった。

セロニアス・モンク:“バップの高僧”と称される孤高の天才。独特の間と不協和音を活かした演奏スタイルで、後進のピアニストだけでなく多くの作曲家にも影響を与えた。

オスカー・ピーターソン:圧倒的なテクニックとスウィング感で“鍵盤の皇帝”と称されたカナダ出身の巨匠。ジャズの華やかさと重厚さを兼ね備えたスタイルで聴衆を魅了した。

ビル・エヴァンス:繊細で詩的なアプローチによって、ジャズに室内楽のような美しさを持ち込んだ名手。モード・ジャズ以降のピアノ・トリオの在り方を決定づけた存在。

ハービー・ハンコック:マイルス・デイヴィス・クインテットで頭角を現し、アコースティックからエレクトリック、ファンク、ヒップホップまで自在に行き来する革新者。

トミー・フラナガン:エラ・フィッツジェラルドの伴奏者としても知られる“サイドメンの王”。控えめながらも洗練されたバッキングとソロで、名盤に欠かせない名匠。

グランド・ピアノとアップライト・ピアノの簡単な違い

電子ピアノを除くと、ピアノは大きく分けて、グランド・ピアノとアップライト・ピアノの2種類あります。

グランド・ピアノ↓

アップライト・ピアノ↓

アップライト・ピアノは、限られた設置面積でピアノ演奏が楽しめるよう、弦を縦に張りコンパクトにしたものになります。

グランド・ピアノは構造上、ピアノ全体が共鳴体となり、低音から高音までのびやかな響きとなりますが、アップライト・ピアノは、音がピアノの裏側に伸びていくのと一般的に壁際に設置する事が多いため、音がこもりがちになってしまいます。

そのため、ジャズのレコーディングにはグランド・ピアノが使用されることほとんどです。

最後にビル・エヴァンスの名盤紹介

最後に、ビル・エヴァンスの名盤を紹介して終わります。

『Waltz For Debby』

ニューヨークのクラブ『ヴィレッジ・ヴァンガード』で実況録音された言わずと知れた名盤。特に日本で人気となった作品で、日本での累計売上は50万枚以上となっています。

表題曲『ワルツ・フォー・デビイ』は、当時2歳だった姪デビイのために作曲したもので、愛らしい曲調のジャズ・スタンダードとして親しまれています。

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