ユーフォニアムってどんな楽器?【4コマ漫画付き記事】

漫画付き記事

どうも、ズワイガニです。

京都アニメーション制作の『響け!ユーフォニアム』でフューチャーされた楽器、ユーフォニアム。

チューバでもない、トロンボーンでもない…でもどこかで見たような金ピカの楽器。名前もどことなくクラシックっぽい、ユーフォニアム。

吹奏楽を語るうえでは欠かせない重要な楽器なのに、見た目と楽器名がいまいちリンクしづらいユーフォニアム。

今回は、そんな愛らしいユーフォニアムの魅力や役割について解説していきます!

〜記事に登場する人物〜
ズワイガニ
にわかジャズファン。この記事のライター。カニのお面が赤いのはどういうことか・・・。


しったかJAZZ博士
しったかジャズファン。このブログの解説役である博士。夜な夜な持っている棒を使って「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」の練習をしている。

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【4コマ漫画】ユーフォニアム

ユーフォニアムとは

ユーフォニアムって、名前はよく聞くんですけど、どんな楽器なのかよく知らなくて…。

うむ、確かに吹奏楽器の中では、なんとなくまだ名前の市民権を得ていないような印象じゃのう(吹奏楽を知らない人から見た偏見の意見ですまぬ)。ユーフォニアムは、見た目はチューバを小さくしたような楽器じゃあ。音はチューバよりも少し高めで、まろやかで柔らかい音が特徴なんじゃよ。

チューバより小さいんですね。吹奏楽とかで使われるんですか?

そうじゃな!吹奏楽では欠かせない楽器なんじゃないかの。全体の音の中間を支える役割で、主旋律を吹くこともあるし、縁の下の力持ちとしてハーモニーを支えることも多いのじゃ。

おお、意外と重要ポジションなんですね!

意外と?(笑)

ユーフォニアムってどんな音がするの?

ユーフォニアムってどんな音が出るんですか?

チューバほど低くはないけれど、包み込むような安定感のある音かな?と、まあそんな感じの音じゃよ(笑)とにかく、聴いてて気持ちが落ち着くような、優しい音色なんじゃよ。

何その癒し系・・・。

ユーフォニアムの歴史

ユーフォニアムはいつ頃にできた楽器なんですか?

ユーフォニアムは、19世紀中ごろにヨーロッパで誕生した金管楽器なんじゃよ。起源はドイツにあり、1843年にフェルディナンド・ゾンマーという楽器製作者によって開発されたとされておる。名前の由来はギリシャ語の「euphonos(良い響き)」から取ったんじゃ。

19世紀中ごろってことは比較的最近に感じますね。

当初は軍楽隊や市民バンドで活躍し、その後、吹奏楽の発展とともに広く普及していったのじゃ。特にイギリスやアメリカでは、ブラス・バンドやスクール・バンドに欠かせない存在となり、ユーフォニアム奏者を主役に据えたソロ曲も多く作られるようになったんじゃ。

日本ではいつ頃から吹奏楽で使われるようになったんですか?

日本では戦後になるのかな、学校教育や吹奏楽の普及とともにユーフォニアムが徐々に定着していったのじゃ。現在では全国の中学・高校の吹奏楽部で広く使われ、やさしい音色と演奏のしやすさから初心者にもおすすめの楽器とされておるぞ。

ユーフォニアムのジャズ

ユーフォニアムってジャズでも使われるんですか?

確かにユーフォニアムってジャズで使われるイメージはまったくないの。ただ、1920年代のニューオーリンズ・ジャズやスウィング・ジャズの時代までさかのぼれば使われていたことがあるぞ。

お、ビッグ・バンドの時代ですね!

そうじゃな、当時はチューバやユーフォニアムが、ベース・ラインを担当する低音楽器として使われていたのじゃ。中でもユーフォニアムは、柔らかく歌うような音色で、ホーン・セクションの一員として味のある役割を果たしていたんじゃよ。

なるほどですね。反対にコンボ編成では、ユーフォニアム奏者がいるバンドは見かけないですよね〜。

ユーフォニアムのおすすめアルバム3選

ユーフォニアムの音色の魅力をしっかり味わえる名盤を3つご紹介します。クラシックやブラスに馴染みのない方でも楽しめる内容になっていると思います!

Euphonium Magic / スティーヴン・ミード

ユーフォニアム界のスーパースター、スティーヴン・ミードによる人気シリーズの1作目。ひとりで何重奏もこなして録音された、まさに“魔法”のようなアルバムである。重なり合うユーフォニアムの響きは、ホルンやチェロに似た深みと優しさを感じさせ、楽器そのものの美しさを堪能したい方にぴったりじゃあ。

リアル・ユーフォニアム IV 波の綾 / 外囿祥一郎 & 藤原亜美

日本を代表するユーフォニアム奏者、外囿祥一郎による作品。『Perpetuum mobile』や『Estrellita』など、クラシックから現代曲まで幅広いレパートリーを収録。ピアニスト藤原亜美との共演で、ユーフォニアムの豊かな音色と表現力を味わえる一枚じゃあ。

軒下ランプ / 佐藤采香 & 清水初海

若手実力派ユーフォニアム奏者、佐藤采香(さとうあやか)によるソロアルバム。『Euphonium Concerto』や『Song for Ina』など、ユーフォニアムの魅力を引き出す楽曲を収録。ピアニスト清水初海との共演で、繊細かつ力強い演奏が光っておるぞ。

おわりに

最初は楽器と名前がリンクしないくらい曖昧だったけど、ユーフォニアムのことを知って、とても面白い楽器だと分かりました!

そうなんじゃよ。目立ちすぎないけど、全体の音を豊かにしてくれる存在。吹奏楽の中でもユーフォニアムにしか出せない味があるってことじゃな。

良いですね、サッカーのポジションで例えるとボランチって感じがしますね!

その例えよくわかんない。

おん?

4コマ作者

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商業誌での受賞経験あり。
約1年間Web連載の漫画原作(ネーム担当)経験あり。
2019年よりフリーで活動中。
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