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クラシックだけじゃない!魅惑の「ジャズ・フルート」入門【4コマ漫画付き記事】

JAZZあれこれ

どうも、ズワイガニです。

ジャズの管楽器といえば、サックスやトランペットを思い浮かべる方が多いでしょう。煌びやかで力強いブラスの音色は、まさにジャズの代名詞です。

では、「フルート」はどうでしょうか?

オーケストラや吹奏楽で、小鳥のさえずりのような優雅で美しいメロディを奏でる、あのキラキラした銀色の楽器です。

「あんなおしとやかな楽器、熱いジャズのセッションに混ざれるの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、実はジャズの世界にも、フルートをメインに据えて大活躍したミュージシャンたちがいるのです。

今回は、クラシックのイメージを覆す、熱くて泥臭くて、そして最高にクールな「ジャズ・フルート」の世界へご案内します!

サックスやトランペットとは一味違う、息づかいまで聞こえてくるようなディープな魅力に触れてみましょう。

〜記事に登場する人物〜
ズワイガニ
にわかジャズファン。この記事のライターで助手。図らずとも『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい。』に親近感を覚えるビジュに。


しったかJAZZ博士
しったかジャズファン。このブログの解説役である博士。知ったかぶりには定評がある。

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【4コマ漫画】フルートはおやつに入りますか

ジャズとフルート、異色の組み合わせ?

今回のテーマは「ジャズ・フルート」じゃ。サックスやトランペットの影に隠れがちじゃが、フルートもジャズにおいて非常に魅力的な役割を果たしておるんじゃよ。

フルートって、お嬢様が吹いているようなイメージがありますよね。ジャズのあの土臭い、煙たい感じのライヴ・ハウスに合うんですか?

ふふふ、そこが面白いところなんじゃ。そもそも、初期のジャズではフルートはほとんど使われていなかったんじゃよ。

やっぱり!音が小さそうだから、ドラムやベースの音にかき消されちゃいそうですもんね。

その通り。フルートは他の管楽器に比べて音量が小さいため、生音でのアンサンブルではどうしても埋もれてしまうんじゃ。じゃから、1920年代や30年代のビッグバンド全盛期には、メインのソロ楽器として目立つことは少なかった。

じゃあ、いつ頃からジャズでフルートが目立つようになったんですか?

1950年代に入ってからじゃな。フランク・ウェスなどの奏者が持ち替え楽器として吹き始め、さらにマイクや録音技術が向上したことで、音量の問題がクリアになったのが大きい。それに加えて、ジャズ・ミュージシャンたちが「もっと新しい音色、新しい表現」を求めた時期でもあったんじゃ。

フランク・ウェス:1922年生まれのジャズ・ミュージシャン。名門「カウント・ベイシー楽団」の看板テナー・サックス奏者として活躍する傍ら、当時ジャズでは珍しかったフルートを持ち替えて演奏しました。彼のスウィング感あふれる軽快なプレイが、その後のジャズ・フルート普及の大きな原動力となりました。

なるほど!テクノロジーの進化が、フルートをジャズの表舞台に引っ張り出したんですね。

ジャズ・フルートの立役者、ハービー・マン

ジャズ・フルートを世に広く知らしめた立役者の一人が、4コマでも名前が出たハービー・マンじゃ。

おっ、ハービー・マン!どんな人なんですか?

彼は1950年代から活躍したフルート奏者で、「ジャズ・フルートといえばこの人」と言われるくらい、フルートをジャズのソロ楽器として定着させた功労者なんじゃ。

すごい!まさにパイオニアですね。

彼の面白いところは、純粋なジャズにとどまらず、ラテン音楽やボサノヴァ、さらにはR&Bやロックの要素まで積極的に取り入れたことじゃな。

えっ、ボサノヴァとかも?フットワーク軽いですね!

うむ。特に1960年代にはブラジルに渡って現地のミュージシャンと録音を行なったりして、ジャズにブラジル音楽のテイストを持ち込んだ。彼のライヴ・アルバムなどは大ヒットを記録して、ジャズ・フルートの可能性を大きく広げたんじゃよ。

フルートの軽やかな音色って、確かにボサノヴァの心地よいリズムに合いそうですね!

異端児ジェレミー・スタイグと名盤『ホワッツ・ニュー』

そしてもう一人、忘れてはならないのがジェレミー・スタイグじゃ。

出た!ジェレミー・スタイグ!名前からしてカッコいい。

彼のアプローチは、ハービー・マンとはまた全然違っておってな。非常にアグレッシヴで、エフェクターを使ってフルートの音を加工したり、吹きながら唸り声を上げたりするんじゃ。

ええっ!?フルートで唸り声?それって普通にクラシックをやっている人が見たら怒るやつじゃないですか?

まさに「異端児」じゃな。ロックやファンクの要素も強くて、フルートという楽器の限界を突破しようとしたようなプレイが特徴じゃ。ローランド・カークなんかもそういう革新的なプレイをするが、ジェレミーも負けておらん。

ローランド・カーク:テナー・サックスなど3本の楽器を同時に首から下げて吹くという、視覚的にも強烈なインパクトを残したプレイヤー。フルート演奏においても、吹きながら唸り声を上げる「ハミング奏法」や、鼻息で吹く「ノーズ・フルート」など、お上品なイメージを木端微塵に打ち破る前衛的なアプローチで熱狂的な支持を集めました。

優雅なイメージをぶっ壊しに来てますね。最高です。

そんなジェレミー・スタイグが、あのジャズ・ピアノの巨匠ビル・エヴァンスと共演した名盤があるんじゃ。

What’s New / ビル・エヴァンス・ウィズ・ジェレミー・スタイグ (1969)

それがこの『What’s New』じゃ。1969年に発表されたアルバムで、ビル・エヴァンス・トリオにジェレミー・スタイグがゲストとして加わった形になっとる。

ビル・エヴァンスって、あの「リリカルで美しいピアノ」の人ですよね?そんな静かなイメージのエヴァンスと、唸り声を上げる激しいジェレミーって・・・水と油じゃないですか?

そこがジャズの魔法じゃよ。実はこの二人、非常に相性が良かったんじゃ。エヴァンスの知的で美しいハーモニーの上で、ジェレミーのフルートが時に切なく、時に激しく舞う。

おお・・・なんか想像しただけで鳥肌が立ってきました。

特にタイトル曲の『What’s New』は必聴じゃ。ジェレミーの息づかい、かすれるような生々しい音色が、この名曲の切なさを何倍にも引き立てておる。フルートってこんなに感情をむき出しにできる楽器だったのかと驚くはずじゃ。

息づかいまで聞こえるって、なんだかすごくセクシーですね。

うむ。サックスのように圧倒的な音圧でねじ伏せるのではなく、フルートならではの「空気の摩擦音」「繊細なダイナミクス」で勝負しておるんじゃ。ジャズ・フルートの奥深さを知るには、まさにうってつけの一枚じゃな。

おわりに

いかがでしたか?クラシック音楽でおなじみの優雅なフルートも、ジャズのフィルターを通すと、こんなにも泥臭く、熱く、そして自由な楽器へと変貌します。

テクノロジーの進化と共にメインストリームに躍り出たフルートは、ハービー・マンのような大衆的で陽気なサウンドから、ジェレミー・スタイグのような前衛的で情熱的なサウンドまで、実に多様な表情を見せてくれます。

「ジャズって、管楽器の音が大きくてちょっと苦手かも・・・」と思っている方にこそ、ぜひジャズ・フルートの優しくも力強い音色に触れてみてほしいと思います。

今回ご紹介した『What’s New』を手始めに、ぜひあなたのお気に入りの「ジャズ・フルート」を探してみてくださいね!

4コマ作者

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商業誌での受賞経験あり。
約1年間Web連載の漫画原作(ネーム担当)経験あり。
2019年よりフリーで活動中。
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