ジャズ・バラード曲『Misty(ミスティ)』はこのように生まれた

JAZZあれこれ

どうも、ズワイガニです。

突然ですが、スタンダード・ナンバーの『ミスティ』という曲を知っていますか?

今回はエロール・ガーナー作曲の『ミスティ』という曲を紹介します!

 

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『ミスティ』とは?

1954年、ジャズ・ピアニスト、エロール・ガーナーによって作曲されたバラード曲になります。

ジャズ・スタンダードとしても有名ですが、その親しみやすく甘美な曲調から多くのポピュラー系ボーカルにもカバーされている名曲です。

 

作曲者のエロール・ガーナーってどんな人物?

エロール・ガーナー(1921-77年)は、ピッツバーグ出身のピアニストです。

ピアノは独学で身に付け、譜面が読めませんでした。

44年にニューヨークに進出し、47年にはチャーリー・パーカーのサイドマンとしてレコーディングも残しています。

この時期、バド・パウエルのスタイルがビ・バップの主流だったのに対し、エロール・ガーナーは主流からは距離を置き、独自のスタイルを貫いています。

この独自のスタイルというのが、『ビハインド・ザ・ビート』と呼ばれる奏法で、ピアノを一方の手の動きにもう一方の手をジャスト・タイミングで合わせるのではなく、タイミングをずらして弾くことで絶妙な間合いを生み出す奏法でした。

主流派から外れたエロール・ガーナーは生涯自身のトリオを中心に活動しました。

また、『ミスティ』を作曲した通り、作曲家としての功績も残しています。

 

ミスティの誕生秘話

1954年のある日、エロール・ガーナーはニューヨークからシカゴへ飛行機で移動中でした。

霧の中を飛んでいる最中に、突如魅力的なメロディが浮かんだといいます。

しかし、上述した通りガーナーは、独学でピアノを習得したため、楽譜の読み書きができず、機内で楽譜を書いて曲を記録できません!

このままでは忘れてしまう!となったガーナーは、シカゴに着くまで、何度も何度も心の中で演奏し続けました。

そして、到着後はホテルにタクシーで直行!ホテルのピアノと借り物のテープレコーダーで録音したことで、事なきを得ました。

そして、曲の着想シーンと友人が「霧のようにぼんやりした曲だね」と評したことから『ミスティ』という題名がつけられたそうです。

 

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