どうも、ズワイガニです。
今回はジャズの花形楽器、サックスについて紹介します!
サックスってどんな楽器?
正式名称はサクソフォン。
構造上、木管楽器として分類されていますが、真鍮を主とした金属で作られています。
本体は金属なのに金管楽器でないの?と思うかもしれせんが、マウスピースにリードという葦で出来た薄い板を装着し、それが振動することによって音を出しているため分類上木管楽器となるそうです。
それにより、木管楽器の運動性能の高さ、金管楽器のダイナミックレンジの広さを兼ね備えていて、難しいフレーズも容易に演奏できるようになっています。
サックスには音域の高い方から、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの種類があり、ジャズでは主にアルトとテナーが用いられています。
ジャズサックス奏者の一例
サックス奏者のすごい人たちの一例を挙げていきたいと思います。
アルト・サックスの有名な奏者
チャーリー・パーカー:ビ・バップの創始者。
キャノンボール・アダレイ:ハード・バップの代表的奏者。
オーネット・コールマン:フリー・ジャズの開祖。
アート・ペッパー:ハード・バップの名プレイヤー。
テナー・サックスの有名な奏者
ソニー・ロリンズ:ビ・バップ期からの名プレイヤー。活動中断の度に新しい道を模索してきた。
ジョン・コルトレーン:モード奏法で開花。晩年は前衛的な演奏に没入。
デクスター・ゴードン:ハード・バップの代表的奏者。
スタン・ゲッツ:ジャズ界におけるボサノヴァ奏者の第一人者。
なぜアルトとテナーを兼用するプレイヤーは少ないの?
先ほど、サックスにはソプラノ、アルト、テナー、バリトンの種類があると説明しましたが、さらに大きく分けると、E♭管とB♭管になります。
E♭管で『ド』の音を鳴らすと、ピアノの鍵盤では『ミ♭(E♭)』になります。
B♭管で『ド』の音を鳴らすと、ピアノの鍵盤では『シ♭(B♭)』になります。
サックスは基本的にこの2種類に分類され、以下に対応しています。
アルト・サックスで『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド』と鳴らした場合、同じ音をテナー・サックスで合わせて吹こうとすると『ファ・ソ・ラ・シ♭・ド・レ・ミ・ファ』としなければなりません。
このように、E♭管とB♭管では音階がずれているため、同じサックスでもアルトとテナーを兼用して吹くのは難しいのです。
ソニー・スティットはアルトとテナーを兼用していた
アルトとテナーを兼用するプレイヤーにソニー・スティットがいます。
ソニー・スティットは、元々アルト・サックスでしたが、同時代にチャーリー・パーカーがいたため、どうしても陰の存在になってしまいます。
ということで、一念発起してテナー・サックスに持ち替えて練習したところ、うまくいったという事情があったそうです。
以下の『スティット・プレイズ・バード』は、チャーリー・パーカーの呪縛から吹っ切れたスティットが、チャーリー・パーカーのレパートリーに挑戦した意欲作になっています。
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