どうも、ズワイガニです。
ベースはバンドのリズムを支える上で重要なパートなんです。縁の下の力持ちって感じで渋いですよね。
今回はジャズ・バンド内で最も低いパートを担当する楽器、ベースについて紹介します!
ベースってどんな楽器?
ベースは、主にバンドの最も低音部分を担当する楽器です。
ジャズでは、基本となるビートとコード進行の示唆となるような土台部分の役割を担っています。
基本的なビートはドラムが作っていると思うかもしれませんが、ドラムはベースのビートに乗っかって装飾的なリズムを加えてジャズ特有のスイング感を生み出しているのです。
他の楽器はベースを聴きながら演奏しているので、ベースが狂えばバンド全体のリズムが狂ってしまう非常に重要なパートなんですよ!
ウッド・ベースとエレクトリック・ベース
ジャズでは、ウッド・ベースとエレクトリック・ベースが使われます。
ウッド・ベース
意外と知られていないのが、ウッド・ベースはクラシックでよく使われているコントラバスという楽器だということです。
クラシックでは、弓で弦を押したり引いたりして音を鳴らしていますが、ジャズでは弦を指で弾いて音を鳴らしています。
しかし、ドラムの音が常に鳴っているジャズでは、低音パートであるウッド・ベースは音が埋もれてしまいます。そこで、ウッド・ベースにはピック・アップ・マイクを取り付けてアンプで増幅して、スピーカーで鳴らしているそうですよ。
エレクトリック・ベース
一般的にベースと言われればこちらをイメージしますよね。
ウッド・ベースのように大きくなく、ギターそっくりの形状であるエレクトリック・ベース。
こちらはそもそも電気楽器なので、アンプとスピーカーを通して音を鳴らします。
音域はウッド・ベースとほとんど同じです。
ベース奏者の一例
ベース奏者のすごい人たちの一例を挙げていきたいと思います。
ウッド・ベースの有名な奏者
チャールズ・ミンガス:モダン・ジャズの巨人。作曲家としても革新性に富み、人種差別や社会問題などをテーマにした強いメッセージ性のある作品を数多く発表。爆発的なエネルギーと詩的な感性をあわせ持つ唯一無二の存在。
レイ・ブラウン:ビ・バップ創成期から活躍し、エラ・フィッツジェラルドの夫としても知られる名手。ピアノのオスカー・ピーターソンとの黄金トリオは伝説的。正確なタイム感と深いスウィングで、数多くの名演を支えた。
ポール・チェンバース:マイルス・デイヴィス・クインテットやジョン・コルトレーンとの共演で知られる、ハード・バップ時代の名ベーシスト。特に『Kind of Blue』での演奏は歴史的名演。弓奏法にも秀で、クラシック的素養も持つ。
ロイ・カーター:モード・ジャズ以降の時代に台頭し、マイルス・デイヴィスの黄金クインテットの屋台骨を支えた名プレイヤー。膨大な録音参加数を誇り、知的で洗練されたフレーズは現代ジャズ・ベースの手本となっている。
エレクトリック・ベースの有名な奏者
ジャコ・パストリアス:伝説的バンド、ウェザー・リポートに参加し、一気に注目を浴びた“エレベの革命児”。フレットレス・ベースを駆使した歌うようなメロディ、独創的なハーモニー、激しいプレイスタイルで、ベースの概念そのものを変えてしまった存在。
スタンリー・クラーク:チック・コリアとのフュージョンバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーの中心メンバー。クラシックとジャズを自在に行き来し、エレキでもウッドでも超絶技巧を見せる万能型のベース・ヒーロー。
マーカス・ミラー:晩年のマイルス・デイヴィス・バンドで大きく脚光を浴びたスラップ奏法の第一人者。プロデューサーとしても活躍し、多彩な楽器を操るマルチな才能で、グルーヴィーでファンキーな世界を作り上げる名手。
最後にチャールズ・ミンガスの名盤紹介
最後に、チャールズ・ミンガスの名盤を紹介して終わります。
『直立猿人』
チャールズ・ミンガスがアトランティックに残した初期の名盤。
「Evolution(進化)」「Superiority Complex(優越感)」「Decline(衰退)」「Destruction(滅亡)」の4部構成の組曲で、猿が人間へと進化する過程を皮肉とユーモアを交えて演じるコンセプト・アルバムです。ジャズに文学的要素を持ち込んだ曲として、高く評価されています。
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