どうも、ズワイガニです。
1950年代にロサンゼルスを中心とした西海岸でウエストコースト・ジャズが流行りました。
今回はウエストコーストを代表するアルバムの一つ、『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』を紹介します!
アート・ペッパーとは?
アート・ペッパーは、ウエストコースト・ジャズにおける代表的なアルト・サックス奏者です。
1925年にカルフォルニア州で生まれ、43年〜51年までスタン・ケントン楽団やベニー・カーター楽団で活動しました。
52年に初のリーダー作を録音しますが、53年以降クスリに手を出し何度か収監されることになります。
55年の復帰後をピークに、数々の名演を残し、ウエストコーストを代表するアルト・サックス奏者に。今回紹介するアルバム『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』も57年録音。
その後、再びクスリに手を出し10年以上を棒に振ることになります。
73年復帰、77年以来5度の日本公演を行いました。1982年に他界。
Art Pepper Meets The Rhythm Section(アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション)
このアルバムは、アート・ペッパーが当時のマイルス・デイヴィス・クインテットのリズム・セクションと共演したという意味で付けられたタイトルです。
西のアート・ペッパー、東のマイルス・デイヴィス・クインテットのリズム・セクションの一大共演ってやつですね。
メンバーは以下になります。
- アート・ペッパー(as)
- レッド・ガーランド(p)
- ポール・チェンバース(b)
- フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
名曲『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ』から始まるのと、全編ウエストコーストのクールな雰囲気と明るく軽やかな演奏で、とても聴きやすいアルバムになっています。
レコーディングは初顔合わせでいきなり本番!?
57年1月にマイルス・デイヴィス・クインテットは西海岸のジャズ・クラブを巡業していました。
そこに、コンテンポラリー・レコードのプロデューサー、レスター・ケーニッヒは目を付けたというわけです。
いきなりマイルスのポジションをアート・ペッパーにまかせるわけですから、ケーニッヒは、アート・ペッパーが緊張するといけないので、当日までレコーディング・メンバーを伏せてぶっつけ本番で行うことにしたようです。
その結果、初顔合わせでその日のうちにレコーディングを行うことになり、アート・ペッパーはナーバスになったそうですが、逆に良い緊張感の中で演奏できたことで、このような名演が生まれたということなのでしょうね!
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