どうも、ズワイガニです。
“クリフォード・ブラウンの再来”と言われた天才トランペッター、リー・モーガン。
今回は、彼の商業的に大ヒットしたアルバム『ザ・サイドワインダー』を紹介します!
リー・モーガンとは
リー・モーガン:1938年7月-1972年2月、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。トランペッター。
18歳のときにディジー・ガレスピーのバンドに加入し、同年には早くも自身のリーダー作を録音しています。
56年に亡くなったクリフォード・ブラウンと入れ替わるようにジャズ・シーンに登場した彼は、その演奏スタイルと若さから、”クリフォード・ブラウンの再来”として話題を呼びます。
57年にレコーディングされたアルバム『Lee Morgan Vol.3』の中の『アイ・リメンバー・クリフォード』の演奏で高い評価を得ました。この曲は、テナー・サックス奏者のベニー・ゴルソン作曲のクリフォード・ブラウンに捧げるバラードで、それを”クリフォード・ブラウンの再来”リー・モーガンが演奏するということですごい演奏になっています。
同年には、ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』のレコーディングに参加。
58年から61年まで、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズに在籍。
大ヒットアルバム『モーニン』を引っ提げてヨーロッパや日本を回ったライブツアーを行います。
63年に『ザ・サイドワインダー』が発売され、当時のブルーノート・レーベル最大のヒットを記録しました。
その後もリーダー作やサイドメンとして活躍しますが、72年2月にニューヨークのジャズクラブ「スラッグス」でのライブ演奏の2ステージ目と3ステージ目の合間の休憩時間に、三角関係のもつれから年上の愛人に射たれてしまいました。享年33歳。
The Sidewinder(ザ・サイドワインダー)
1963年に録音されたリー・モーガンのリーダー作。
表題曲『ザ・サイドワインダー』はクライスラーのCMとして起用され、当時のブルーノート・レーベル最大のヒットを記録しました。
この時のクライスラーのCMは楽曲許可を取っていなかったらしく、すぐに放映を取り下げたらしいです(笑)
レコーディングメンバーは以下になります。
- リー・モーガン(tp)
- ジョー・ヘンダーソン(ts)
- バリー・ハリス(p)
- ボブ・クランショウ(b)
- ビリー・ヒギンス(ds)
表題曲『ザ・サイドワインダー』はリー・モーガン作曲です。
8ビートをいち早くジャズに取り入れた楽曲。8ビートはロックの基本ビートとされるため、ジャズ・ロックなんて呼ばれたりしていました。
リー・モーガンとバリー・ハリス、ジョー・ヘンダーソンがよく歌っていてノリノリです。
ボブ・クランショウはソニー・ロリンズを何十年も支えていたベーシストですね。
ビリー・ヒギンスは、フリー・ジャズの開祖、オーネット・コールマンのバンドでデビューして、以後フリーランスとしてフリー・ジャズとハード・バップをメインに活動したドラマーです。
テーマがとてもキャッチーで初めて聴いた人でもノれちゃう曲だと思います。
名曲『ザ・サイドワインダー』収録のこのアルバムをぜひ聴いてみてくださいね!
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