どうも、ズワイガニです。
突然ですが、みなさんは「ブルース」について知っていますか?
実は、元々の本場のブルースと、日本の歌謡曲で言われるブルースとでは、まったく意味合いが違ってくるらしいんですよね。
今回は表題通り、ブルースについてざっくり解説していきます!
日本のブルースとは?
まずは日本の歌謡曲で使われるブルースについて触れていきたいと思います。
世代ではないのであまり存じ上げないのですが、森進一さんの『港町ブルース』(1969年)や美川憲一さんの『柳ヶ瀬ブルース』(1966年)など、昭和の歌謡曲にはブルースと名のつく大ヒット曲がたくさんあるんですね。
これらの曲は、本場のブルースとは何が違うのでしょうか?

それはわしが解説しよう。
あなたは!
しったかJAZZ博士!!!

しったかじゃ〜。
博士!しょうもない登場のくだりは置いておいて、日本のブルースと本場のブルースの違いを早く教えてくださいよ!

ナチュラルに登場する方法がわからんのじゃ〜。

さて、本場のブルースには最低限、曲を構成する決まりみたいなのがあるんじゃ。しかし、日本のブルースにはそういう音楽的なルールがなくての。悲しいメロディだったり、哀愁の漂う雰囲気だったり、暗くて切ない雰囲気の曲のことを「ブルース」と呼んでいるのじゃ。
なんとなく切なげに作った曲のタイトルに「ブルース」と付けたら定着しちゃったって感じですかね。

まあそんな感じじゃろう。知らんけど。
出た!知らんけど!知ったかぶりやな〜!!!

ただ、これはこれで日本の独自の「ブルース」として定着しておるから、決して間違ってはおらんぞ。
なるほど。日本のブルースって「ザ・歌謡曲!」って感じがしますよね。2005年にリリースされた関ジャニ∞(現在のSUPER EIGHT)の2ndシングル『大阪レイニーブルース』も、バリバリの歌謡曲っぽい哀愁漂う曲調で作られていますもんね。

あ、SUPER EIGHTに詳しいんだ。
ブルースとは一体・・・
じゃあ、本場のブルースって何なんですか!?

ブルースとは元々、19世紀の終わり頃にアメリカ南部に奴隷として連れてこられたアフリカ系アメリカ人の間で生まれた音楽のことなんじゃ。彼らが過酷な労働の中で歌っていたワーク・ソング(労働歌)や、教会で歌われる宗教歌などがルーツになって発展したと言われておるの。

そして、曲の構成にもカッチリとした決まりがあるんじゃ。4小節を3つに区切った「12小節構成」が基本になっておるぞ。
なるほど、メロディのまとまりが3つあるということですね。メロディごとの構成を表すソング・フォームだとどうなるんですか?

4小節のAメロディ、それを少し変形させたA’メロディ、最後にBメロディ。 この【A-A’-B】のパターンの組み合わせが一般的じゃの。
【A-A’-B】という構成が一般的なんですね!Romanticが止まらないね!

断じてC-C-Bではない。

この【A-A’-B】は、ブルースの歌詞の定型でもあるんじゃ。まずAが「呼びかけ」のパートになっていて、A’で「その呼びかけを繰り返す」。そして最後のBで「呼びかけに応える(結論を出す)」というスタイルじゃ。
なるほど。この他にも、ブルースがブルースたる所以みたいなものはあるんですか?曲の構成の決まりごとだけだとまだ分からなくて・・・。

良い質問じゃな。ブルースには、このブルーな(憂鬱な)フィーリングを醸し出すために、「ブルーノート」と呼ばれる特有の音階がメロディに使われていることが最大の特徴じゃな。
ブルーノートとはどのような音階なんですか?

西洋音楽のドレミファソラシドに対して、3度・5度・7度(ミ・ソ・シ)のピッチが半音下がる(フラットする)音のことなのじゃ。メロディの中にこれらの音を散りばめると、泥臭くて哀愁を帯びたメロディ、つまりブルースっぽくなるんじゃよ。このブルーノートはジャズやロックンロールにもめちゃくちゃ大きな影響を与えておるぞ。
ここまで解説を聞いたら、ジャズにおけるブルースも分かりそうですね!例えば、アルト・サックスの巨匠チャーリー・パーカー作曲の『Now’s The Time』(1945年)は、まさに12小節のブルースですよね!
デューク・エリントン作曲の『C-Jam Blues』(1942年)もタイトルにブルースって入っていますし、そうなんでしょうね!
でもちょっと待ってください・・・『C-Jam Blues』のメロディって、同じフレーズを3回繰り返すから、ソングフォームが基本形の【A-A’-B】ではなく【A-A-A】ってことなのかな?

おっ、鋭いのう!歌い手によるブルースは【A-A’-B】が基本じゃが、ジャズのようなインストゥルメンタル(楽器演奏)のブルースでは、印象的な短いリフ(フレーズ)を3回繰り返す【A-A-A】の形もよく使われるんじゃ。『C-Jam Blues』はたった2つの音(ドとソ)だけで作られた究極にシンプルな【A-A-A】型のブルースじゃな!
なるほど!インストのジャズならではのブルースの形もあるんですね!
おわりに
みなさんも、日本のブルースと本場のブルースの違いや、そのルールについてどんな感じか掴めましたでしょうか?
同じ「ブルース」という言葉でも、歴史や成り立ちを知ると音楽の聴き方がもっと面白くなりますよね!
ジャズのライヴやセッションでもブルースは必ずと言っていいほど演奏されるので、ぜひ12小節の数え方やブルーノートの響きに耳を傾けてみてくださいね!


