どうも、ズワイガニです。
前回の記事でコントラファクトについて触れています。
ですので、今回はコントラファクトについて解説したいと思います!
コントラファクトとは
コントラファクト(Contrafact)は、既存のコード進行やハーモニーを基に、新しいメロディを作り出す作曲手法です。
特にジャズの世界では、既存の楽曲をベースに新しい楽曲を構成することがよく行われています。コントラファクトは、20世紀前半のジャズ・シーンで広まり、多くのジャズ・ミュージシャンたちがこの技法を活用してオリジナル曲を生み出したんですね。
コントラファクトの起源
コントラファクトの手法は、古典音楽からあるものなんですが、ジャズの中で特にこの手法が発展したのは、1940年代のビ・バップ時代からなんです。
ビ・バップは、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーといったミュージシャンたちが牽引したジャズのスタイルです。
大編成のスウィング・ジャズの時代から小編成のビ・バップが主流になり、即興演奏がよりフューチャーされるようになりました。そのため、既存のコード進行に新しいメロディを載せる即興演奏とコントラファクトは相性が良かったのです。
著作権的な問題を避けることができる目的もあったんじゃないかの。当時のジャズ・ミュージシャンは、待遇や契約条件があまりよくないこともあり、商業的な理由でコントラファクトを用いた側面もあるんじゃないかと推測するぞい。
なるほど、著作権は、実際にはメロディや歌詞に付与されるので、コード進行のみを再利用することに関しては著作権侵害とはみなされないケースがほとんどみたいですね。現に、ジャズのスタンダード曲のコード進行を基に新しいメロディを作る場合、その新しいメロディがオリジナルであれば、独自の作品として扱われていますもんね。この点も、ジャズ・ミュージシャンがコントラファクトを積極的に取り入れる理由の一つかもしれませんね。
有名なコントラファクトの例
ジャズのコントラファクトの中でも、有名な例として、チャーリー・パーカーとベニー・ハリス作曲の『Ornithology』が挙げられます。この曲は、スタンダード曲『How High the Moon』のコード進行を基に、新しいメロディが作られています。
もう一つの代表的な例は、ジョン・コルトレーンの『Impressions』で、この曲はマイルス・デイヴィスの『So What』のコード進行に基づいています。『So What』のコード進行を利用しながら、コルトレーンは全く異なるメロディとフレーズを構築し、ジャズ史に残る作品を作り上げました。
おわりに
コントラファクトは、ジャズやその他の音楽ジャンルにおいて、既存のコード進行を基に新しいメロディを作り出す手法です。
コード進行の再利用を通じて、新たな音楽が生み出されるコントラファクトは、モダン・ジャズの発展には欠かせないものだったと思います。
私は音楽の世界について詳しくないので、コントラファクトが、パクリだとかパロディだとかオマージュだとか簡単に言ってしまうのはなんかあまり面白くないんですね。それが世の中で受け入れられているんだから仕方ないと。(素人が何言ってんだって思われた方はすみません!超絶外野だから言えるかもですね。)
音楽の世界において、実質的にコード進行はオープン・ソースだった。というのが私の見解です。ダメですかね・・・?
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