ジャズの曲名に多い「ブルー」ってどういう意味?

JAZZあれこれ

どうも、ズワイガニです。

ジャズを聴き始めると、曲名に「Blue」という言葉がとても多いことに気づきます。

『Blue Train』『Blue in Green』『Kind of Blue』など、ジャズを代表する曲やアルバムにも自然に登場します。

最初のうちは、「青い曲なのかな?」「ブルースから来ている?」「なんとなく雰囲気が良さそうだから?」と感じるかもしれません。

実際、言葉の響きもどこかおしゃれで、ジャズのイメージに合っていてクールですよね。

では、ジャズにおける「ブルー」とは、いったい何を指しているのでしょうか。

今回は、曲名や音のニュアンスに込められた「ブルー」の意味について、掘り下げてみます!

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ジャズにおける「ブルー」は感情や空気感を表す言葉

結論から言うと、ジャズにおけるブルーは、「感情」や「気分」、「空気感」を表す言葉として使われています。ただし、ここで言う感情は、単純に悲しい気持ちを指しているわけではないんです。

「ブルーな気持ち」と聞くと、落ち込んでいる、悲しい、元気が出ないといった状態を思い浮かべる人が多いと思います。

英語のblueも、憂うつ、沈んだ気分、もの悲しさといった意味で使われます。「I feel blue」と言えば、「今日は少し気分が沈んでいる」というニュアンスになります。

ジャズにおけるブルーも、こうした感情的な意味合いを土台にしています。でも、それをそのまま言葉にしたり、感情として整理してしまうことはあまりありません。

理由ははっきりしないけれど、どこか引っかかる気分。落ち着いているのに、ふとした瞬間に切なさが顔を出すような感覚。悲しいとも言い切れないし、明るいとも言えない、少し曖昧な状態。

ジャズで使われる「ブルー」という言葉は、そうした言葉にしにくい感情の揺れや、その場に漂う空気感を、無理に整理せず、そのまま包み込むための表現だと言えます。

感情をはっきり定義しないからこそ、聴く人それぞれが自分の気分を重ねる余地が生まれるのです。

かなりニュアンス的ですが、このはっきりしない感じこそが、ジャズにおけるブルーの大切なポイントだと考えています。

悲しいと簡単に言ってしまうが、人の心はそんなに単純ではないのじゃ。割り切れぬ思いを抱えたまま、それでも日々を過ごしていく。その感覚が、ブルーとして音に残っておるんだと思う。

ブルーの感覚はブルースから受け継がれている

このブルーという感覚の背景には、ブルースという音楽があります。

ブルースは、アメリカ南部の黒人コミュニティから生まれた音楽で、厳しい生活や差別、報われにくい現実の中で育ってきました。

そんなブルースですが、感情をそのまま叫ぶ音楽ではありません。

つらさや悲しみを抱えながらも、それを感情的に表に出しすぎず、どこか落ち着いた距離感で音にしていく。その感覚こそが、ブルースの大きな特徴です。

ジャズはこのブルースを土台として発展してきた音楽なので、最初からブルーな感情が流れ込んでいます。

曲名や演奏の中にブルーという言葉や感覚が多く残っているのは、その名残とも言えます。

ブルースは叫ばずに語る音楽じゃ。声を荒げずとも、伝わるものは伝わる。ジャズもその血をしっかり受け継いでおるのじゃな。

ブルーは音の出し方にも表れている

ジャズのブルーは、雰囲気やタイトルだけの話ではありません。実際の音の出し方にも、はっきりと表れています。

その代表的な例がブルーノートです。

ブルーノートとは、音程をほんの少し下げて演奏する表現のことです。本来の音よりわずかに低いところを狙うことで、明るくも暗くも言い切れない、不思議な引っかかりが生まれます。

理屈で説明すると難しく感じますが、聴いてみると「ジャズっぽい」と感じる場面は多いはずです。

その独特の響きが、ブルーな感覚を音として表しています。

きっちりした音より、少し外した音に心は動くものじゃ。ブルーノートは、音の隙間に感情を忍ばせる技なのじゃよ。

ブルース由来のフレージングと歌い回し

ジャズのフレーズには、ブルースから受け継がれた独特の歌い回しがあります。

音をまっすぐに出さず、少し遅らせたり、あえて崩したりすることで、感情の揺れを音に反映させます。

特にヴォーカルや管楽器では分かりやすく、音を引っ張ったり、かすれさせたり、一瞬ためてから吹いたりすることで、言葉にしきれない気分がそのまま音ににじみ出ます。

こうしたニュアンスの積み重ねが、ジャズにおけるブルーを形作っています。

上手に吹くことより、どう気持ちを乗せるかが大事なのじゃ。間や揺れも、立派な音楽の一部なのじゃぞ。

曲名に使われる「ブルー」の幅広さ

ジャズの曲名に「ブルー」が付いているからといって、暗い曲だと決めつける必要はありません。

例えば、『Kind of Blue』は静かで落ち着いた雰囲気があり、むしろ心地よいと感じる人も多いアルバムです。

そこにあるのは、強い悲しみというよりも、夜の空気や人生の陰影のようなものです。

ブルーという言葉は、感情を無理に整理せず、そのまま置いておける便利な表現でもあります。

だからこそ、ジャズの世界では長く使われ続けてきました。

おわりに

はっきりした感情じゃないけど、なんとなく分かる気分。ジャズの曲名に出てくる「ブルー」は、実はとても人間っぽい言葉だったんですね。

次にジャズを聴くときは、「この曲のブルーはどんな感じだろう」と思いながら聴いてみてください。音の聴こえ方が少し変わってくるかもしれませんよ!

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