どうも、ズワイガニです。
無名時代が長かったが、その後ジャズ界を最短で駆け抜けた男、ジョン・コルトレーン。
今回はコルトレーン初期のアルバム『ブルー・トレイン』を紹介します!
ジョン・コルトレーンとは
ジョン・コルトレーン(1926年9月-1967年7月)はノースカロライナ州生まれ。
無名時代が長く、第一線級で活躍したのはわずか10年ちょっとでした。
しかし、その10年ちょっとの間に、絶えず進化し続けたことでジャズ・ジャイアントとして名を刻むことになります。
超簡単な略歴は以下になります。
- 55年に第一期マイルス・デイヴィス・クインテットに抜擢
- 57年に一時脱退し、セロニアス・モンクのバンドに加入
- この年、リーダー作『ブルー・トレイン』を録音
- 58年、マイルス・デイヴィス・クインテットに再加入
- 自身のスタイルを音を敷き詰めたような演奏スタイル『シーツ・オブ・サウンド』と評される
- 59年、マイルスのリーダー作『カインド・オブ・ブルー』を録音
- 60年にマイルス・デイヴィス・クインテットを脱退
- 自身のバンドを結成し、独自の音楽性を追求していく
- 晩年はフリー・ジャズに取り組む
- 67年に逝去
Blue Train(ブルー・トレイン)
上記の略歴を見ていただいたら分かる通り、『ブルー・トレイン』は、コルトレーン初期のリーダー作になります。
第一期マイルス・デイヴィス・クインテットを離れ、セロニアス・モンクのバンドで活動している頃で、まだ自身のスタイルを確立できていない頃の作品です。
メンバーは以下になります。
- ジョン・コルトレーン(ts)
- リー・モーガン(tp)
- カーティス・フラー(tb)
- ケニー・ドリュー(p)
- ポール・チェンバース(b)
- フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
このバンドは3ホーンで編成されています。
トランペットとテナー・サックスが従来のスタンダードだったところに、トロンボーンを加えて3ホーンにしています。それを、コルトレーンが試して成功させたということになりますね。
その後、この編成はアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズが採用しています。
リズム隊は安定のマイルス・バンドを支える2人です。
トランペットはリー・モーガン。翌年にアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズに加入し、『モーニン』が大ヒットします。
トロンボーンは、旧知の仲と言われるカーティス・フラー。
というように、メンバーはコルトレーンの人選だったと言われています。
このアルバムは、ブルーノートから発売された唯一のリーダー作で、コルトレーンの意向が最大限に尊重されているそうです。
初めて自身の表現を確立した最初のレコーディング、『ブルー・トレイン』をぜひ聴いてみてくださいね!
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