朝、コーヒーを飲みながら1曲いかがでしょうか?
※このコーナーではシチュエーションに合った1曲を紹介させていただきます。
Witchcraft(ウィッチクラフト) / ビル・エヴァンス・トリオ
1959年レコーディング、1960年リリース、『Portrait in Jazz』に収録
ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b)
ポール・モチアン(ds)
ビル・エヴァンスの代表作の一つ、『ポートレイト・イン・ジャズ』の中の一曲。メンバーは、ビル・エヴァンスの演奏スタイルを決定づけたとも言われる天才ベーシストのスコット・ラファロと、ドラムスのポール・モチアン。ジャズ・ファンの間では「黄金のトリオ」なんて呼ばれている伝説のメンバーです。
このトリオの何がすごいかというと、ズバリ「インタープレイ」と呼ばれる演奏スタイルをジャズ界に定着させたことです。
それまでのジャズ・トリオって、ピアノが主役で、ベースとドラムスはあくまで「伴奏」という役割分担が普通でした。
しかし、このトリオは違います。ベースのスコット・ラファロが単なるリズム・キープ(フォービート)に徹するのではなく、エヴァンスのピアノに反応して、まるで会話をするように自在にメロディを奏でていくんです。ピアノとベースが完全に対等な関係で絡み合うスリリングで美しいアンサンブルが楽しめます。
しかし、このトリオは違います。ベースのスコット・ラファロが単なるリズム・キープ(フォービート)に徹するのではなく、エヴァンスのピアノに反応して、まるで会話をするように自在にメロディを奏でていくんです。
さらに、ドラムのポール・モチアンもただテンポを刻むのではなく、繊細なシンバルやブラシの音色で二人の会話に相槌を打つように絡み合います。
単なる「主役と伴奏」ではなく、3人が完全に対等な関係で対話を繰り広げる、スリリングで美しいアンサンブルが楽しめます。
さて、この『Witchcraft』という曲ですが、もともとは1957年にフランク・シナトラが歌って大ヒットしたポピュラー・ソングです。 直訳すると「魔術」や「魔法」という意味なんですが、ビル・エヴァンス・トリオのヴァージョンは、とっても穏やかでリラックスした雰囲気になっています。
魔法にかかったように心地よいスウィング感が、朝の静かなコーヒー・タイムにぴったり寄り添ってくれますよ。
(P.N. ズワイガニ)


