どうも、ズワイガニです。
音楽は芸術、音楽は自由です。
突然すみません!楽譜上の決まりってたくさんありますよね。この決まりごとの中で速さを決める細かい指示というものがないのです。つまり、昔の人が作った楽曲を、その時に演奏する人に解釈が委ねられているのです。
それって芸術的で自由だと思いませんか?(この導入、ちょっと強引か?笑)
じゃあどういう指示が書かれているのかというと、「ゆったりと」とか「中くらいの速さで」とかざっくりしたニュアンスになっているんです。
今回は、速さを示す用語や記号について、代表的な速度用語を例に挙げ、それぞれの意味や使用される場面について解説します!
音楽の速度を示す用語とは?
音楽を演奏する際、楽譜には音の高さやリズムだけでなく、「どのくらいの速さで演奏するか」を指示する速度記号が記載されています。
この速度を示す用語は、主にイタリア語で記載されることが一般的で、演奏の雰囲気や感情表現を大きく左右します。
ちなみに、なんでイタリア語が使われるんですか?
音楽の速度を示す用語にイタリア語が多い理由は、17世紀から18世紀にかけて、イタリアが西洋音楽の中心地だったことに由来しているのじゃ。この時代に作曲家たちが楽譜に速度や表現を記す習慣を始め、その影響が現代の楽譜にも引き継がれているんじゃな〜。
代表的な速度用語
代表的な速度用語は以下になります。
非常に遅い速度
- ラルゴ (Largo): 「広々と、ゆったりと」という意味で、最も遅い速度の一つです。荘厳な雰囲気を持つ楽曲に用いられることが多いです。
- グラーヴェ (Grave): 「重々しく」という意味。非常に深刻な曲調に使われます。
遅い速度
- アダージョ (Adagio): 「ゆったりと」を意味し、抒情的で感情を込めやすい速度です。
- アンダンテ (Andante): 「歩くような速さ」とされ、ほどよい遅さを表します。
中くらいの速度
- モデラート (Moderato): 「中くらいの速さ」を意味し、バランスの取れたテンポ感が特徴です。
速い速度
- アレグロ (Allegro): 「陽気に、快活に」を意味し、活発でエネルギッシュな曲に使われます。
- ヴィヴァーチェ (Vivace): 「生き生きとした」速さを示します。軽やかで明るい雰囲気が特徴です。
非常に速い速度
- プレスト (Presto): 「非常に速く」という意味で、緊張感や激しい動きを表現します。
- ヴィヴィーチシモ (Vivacissimo): 「非常に活き活きと速く」という、極めて速い速度の指示です。
速度を調整する用語
速度用語に加え、楽曲中で速度を変化させるための指示もあります。
- リタルダンド (Ritardando): 次第に遅くする。
- アッチェレランド (Accelerando): 次第に速くする。
- テンポ・ルバート (Tempo Rubato): 「自由な速度」で演奏者の表現力に委ねられます。
実際に速度用語を感じられる楽曲例
速度用語が楽譜でどのように生きるのかを理解するには、実際の楽曲を聴いてみると分かりやすいと思います。
以下は速度用語を感じられるクラシック音楽の例です。
- ラルゴ: J.S.バッハ『G線上のアリア』
- アダージョ: トマゾ・アルビノーニ『アダージョ』
- アレグロ: モーツァルト『交響曲第40番』
これらの楽曲では、速度が曲の性格や感情を形作る重要な要素となっています。
おわりに
音楽における速度記号は、単なるテンポの指示にとどまらず、楽曲の雰囲気や演奏者の表現力を引き出す重要な役割を果たしています。
速度用語を理解することで、音楽がどのように構築されているのか、またその背後にある作曲家の意図をより深く知ることができそうですね!
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