どうも、ズワイガニです。
音楽記号に、「スラー」と「タイ」という記号があるんですね。
この二つの記号なんですが、こんな感じでどちらも音符を結ぶ線で表されるんですが、それぞれの役割は全然違うんです。
今回はこの2つの音楽記号の違いについて、解説していきます。
スラーとは
スラー(Slur)とは、異なる高さの音符をなめらかにつなげて演奏することを示す記号です。
異なる音符を結んでいるので、以下のようになっているのがスラーです。
スラーの下や上に書かれた音符同士は、タンギングや弓の動きを途中で止めず、なめらかに繋げて演奏します。ピアノなどの鍵盤楽器でも、指を滑らかに動かし、音を切れ目なくつなぐことでスラーを表現します。
スラーの記譜法
楽譜上では、先ほどの画像のように弧を描いた線が音符の上か下に書かれることで、スラーの指示がされます。この線は、複数の音符をまとめて演奏することを指示しているため、スラーがかかっている部分は一つのまとまりとして扱われます。
スラーの効果
スラーを使うことで、メロディーがより自然で滑らかに聞こえる効果が生まれます。ゆったりと流れるような印象を持たせたり、たっぷりと時間を使った優雅な印象を持たせたりできそうですね。
タイとは
タイ(Tie)は、同じ高さの音符を結んで、その音符の長さを合算して演奏することを示す記号です。
同じ高さの音符を結んでいるので、以下のようになっているのがタイです。
タイが使われるのは、主に音符が小節線をまたいでいる場合や、楽譜上で一つの音を長く維持したい時に使われます。
タイの記譜法
タイもスラーと同じように、音符の上または下に弧を描いた線が使われますが、タイが結んでいるのは同じ高さの音符です。音の始まりから伸ばし終わりまでを結んでいるわけですね。
ということは、冒頭の画像はタイだったんですね。この場合、8分音符+16分音符分の音を伸ばすという指示になっているということです。
タイの効果
タイは、特定の音符の長さを延長したり、リズムを変化させたりするために使われます。特に、楽譜の構造上小節をまたぐ場合や、リズムを工夫して強調したい部分で頻繁に使用されます。
シンコペーションの効果を得たいときにタイを使うことがありますね。
スラーとタイの違い
最後にスラーとタイを比べてみましょう。
1. 結ぶ音符の高さ
- スラー:異なる高さの音符を結ぶ
- タイ:同じ高さの音符を結ぶ
2. 目的
- スラー:音をなめらかにつなげるための記号。
- タイ:音符の長さを合算して、その音を長く伸ばすための記号。
3. 演奏法
- スラー:異なる音を途切れなくなめらかに演奏する。
- タイ:同じ音を一度だけ発音し、そのまま長く伸ばして演奏する。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「スラー」と「タイ」についての解説させていただきました!
見た目が一緒に見えても、役割が違う記号があるんですね。双子だけど、全然性格が違うみたいな感じですかね?違うかー。
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