ルイ・アームストロングの名曲『この素晴らしき世界』を聴く。【4コマ漫画付き記事】

JAZZあれこれ

ここはとある町の喫茶店。

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【4コマ漫画】喫茶店マスターのつぶやき5

『この素晴らしき世界』の解説

​ルイ・アームストロングの名曲『この素晴らしき世界(原題:What a Wonderful World)』は、1967年にリリースされ、彼の代表作として広く知られています。​

『この素晴らしき世界』は、ジョージ・ダグラス(音楽プロデューサー、ボブ・シールのペン・ネーム)とジョージ・デヴィッド・ワイスによって書かれました。

この曲の歌詞は、​緑の木々や赤いバラ、青い空や白い雲、そして友人同士の挨拶や赤ん坊の泣き声など、身近な風景や出来事を通じて、世界の素晴らしさを讃えています。​これらの描写は、当時の社会問題や戦争の影響で希望を失いかけていた人々に、日常の中にある美しさや喜びを再認識させるメッセージが込められています。 ​

ジョージ・ダグラスによれば、この曲は、1960年代後半のアメリカが直面していたケネディ暗殺、ベトナム戦争、人種間の対立、社会の混乱、そして深まる国民的トラウマといった問題に対する、癒しと希望をもたらす「解毒剤」としての役割を意図していたといいます。

​当初、この曲は、レコード会社の社長からはリリースを反対されましたが、デモを気に入ったアームストロングは秘密裏に録音を実施し、最終的にリリースに至りました。 ​しかし、元々反対されていたプロジェクトのため、宣伝支援を得られず、アメリカ国内では大きなヒットとはならず、ビルボードの年間トップ100にも入らない結果となりました。​一方、イギリスではチャートの1位を獲得するなど、国際的には高い評価を受けることとなりました。 ​

そして、1987年に、ロビン・ウィリアムズ主演の映画『グッドモーニング, ベトナム』でこの曲が使用され、再び注目を集めることになります。​戦場の現実と美しい風景が対比的に描かれるシーンでの起用により、全米チャートで32位にランク・インするリバイバル・ヒットとなりました。 ​

また、1995年の映画『12モンキーズ』や2016年のアニメ映画『ファインディング・ドリー』など、さまざまな作品で使用され、​ルイ・アームストロングの深みのある歌声とともに、この曲は今もなお、世界中で愛され続けています。​

4コマ作者

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商業誌での受賞経験あり。
約1年間Web連載の漫画原作(ネーム担当)経験あり。
2019年よりフリーで活動中。
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