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ジャズ初心者にも分かるマイルス・デイヴィス【4コマ漫画付き記事】

JAZZあれこれ

どうも、ズワイガニです。

突然ですが、2026年5月26日が何の日だったかご存知でしょうか・・・?

実は、ジャズの歴史を語る上で絶対に外せない「ジャズの帝王」こと、マイルス・デイヴィスの生誕100周年の記念日だったのです!

ジャズファンにとっては世界的なお祭りのような日なのですが、当ブログでは少し(?)遅れてのお祝いとなってしまいました。

今回は、ジャズ初心者の方にも分かりやすく、マイルス・デイヴィスがなぜ「ジャズの巨人」と呼ばれるのか、その偉大な歴史とおすすめのアルバムをたっぷりご紹介します!

〜記事に登場する人物〜
ズワイガニ
にわかジャズファン。この記事のライターで助手。なぜかジャズと全く関係のない蟹のお面を付けている。


しったかJAZZ博士
しったかジャズファン。このブログの解説役である博士。知ったかぶりのくせに博士と名乗っている。

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【4コマ漫画】誕生日おめでとう!

マイルス・デイヴィスってどんな人?

よーし、今回はひと月遅れのマイルス生誕祭だー!!

まったく、お主の勉強不足のせいで6月になってしもうたわい!生誕100年という超重要な節目じゃというのに・・・!

本当にすみません!!でも、マイルス・デイヴィスって名前は知ってますし、曲もカフェとかでよく聴く気がするんですけど、具体的に何がすごい人なのかよく分かってないんですよね・・・。

ふむ。マイルス・デイヴィスは「ジャズの帝王」とも呼ばれるトランペット奏者じゃ。1926年5月26日に生まれ、1991年に亡くなるまで、常に新しい音楽を追い求め、ジャズの歴史を何度も塗り替えた偉大な人物なんじゃよ。

歴史を何度も塗り替えたって、どういうことですか!?

ジャズという音楽は、時代とともに演奏のスタイルがどんどん変わってきたんじゃが、その中心には常にマイルスがおったんじゃ。彼が新しいスタイルを始めると、他のミュージシャンたちがそれに追随して、ひとつの時代が作られる・・・マイルスはそんな「トレンドセッター」じゃったんじゃな。

へえー!つまり、マイルスを追っていけば、ジャズの歴史そのものが分かっちゃうってことですね!

その通りじゃ。マイルスの音楽的変遷を知ることは、モダン・ジャズの歴史を知ることと同義と言っても過言ではないぞ。

時代を作る男!マイルスの音楽的変遷

じゃあ、その「歴史を塗り替えた」っていうマイルスの歩みを、初心者にも分かるように教えてください!

よしよし。マイルスが関わった主要なジャズのスタイルを順番に見ていくぞい。まずは1940年代の「ビバップ」じゃ。

「ビバップ」・・・!なんだか弾むような響きですね!

うむ。チャーリー・パーカーという天才アルト・サックス奏者が中心となって作り上げた、超絶技巧で激しくアドリブを吹きまくるスタイルじゃな。マイルスは若かりし頃、このチャーリー・パーカーのバンドでプロデビューを果たしたんじゃ。

いきなり神様みたいな人のバンドでデビューですか!エリートですね!

しかし、マイルスはチャーリー・パーカーのように速く吹くのが得意ではなかったんじゃ。そこで彼は、激しいビバップとは違う、もっと落ち着いていて洗練されたサウンドを求めた。それが1940年代終わりに録音された『Birth of the Cool』というアルバムに結実し、「クール・ジャズ」という新しい波を生み出したんじゃよ。

なるほど!自分の個性を活かして、新しいジャンルを作っちゃったんですね。

そうじゃ。そして1950年代半ばになると、今度はブルースやゴスペルの要素を取り入れた、熱気あふれる「ハード・バップ」というスタイルを確立する。この時期のマイルスのバンドは、まさに無敵のカッコよさじゃった!

おっ、それが4コマ漫画でも私がいきって名前を出した『Cookin’』の時期ですね!

いかにも。そして1959年、マイルスはジャズの歴史上、最も重要と言われる革命を起こす。それが「モード・ジャズ」の誕生じゃ。

も、モード・・・?ファッションの話ですか?

違うわい!簡単に言うと、複雑なコード進行(和音の移り変わり)に縛られず、スケール(音階)を基にして自由にアドリブをする手法のことじゃ。これによって、メロディがより美しく、空間的な広がりを持つようになったんじゃ。このモード・ジャズの金字塔が、歴史的名盤『Kind of Blue』じゃな。

なるほど〜。どんどん進化していきますね!

まだまだ終わらんぞ!1960年代後半には、当時流行していたロックやファンクのリズム、そしてエレクトリック・ギターやエレクトリック・ピアノなどの電子楽器を大胆に取り入れた「エレクトリック・ジャズ」を切り開いたんじゃ。1970年リリースの『Bitches Brew』は、その代表作じゃな。

トランペット奏者なのに、エレキ楽器まで取り入れちゃうんですか!?本当に立ち止まらない人なんですね・・・。

うむ。常に前進し続けること、それがマイルス・デイヴィスという男の最大の魅力なんじゃよ。

初心者におすすめ!マイルスの名盤紹介

マイルスがすごい人だってことはよく分かりました!でも、歴史を変えすぎてて、初心者はどれから聴けばいいか迷っちゃいますね・・・。

そうじゃな。マイルスのディスコグラフィは膨大じゃから、最初は何から手をつければいいか分からんじゃろう。そこで、ジャズ初心者でもとっつきやすくて、なおかつ歴史的な名盤を3つ厳選して紹介しよう!

Cookin’ / マイルス・デイヴィス (1957)

あっ、これ4コマ漫画で私がドヤ顔で言ってたアルバムですね!

うむ。1950年代のハード・バップ期を代表する大名盤じゃ。1956年に、マイルスは自身のバンドで、なんとたった2回のセッションでアルバム4枚分もの録音を一気に行ったんじゃ。これをジャズファンの間では「マラソン・セッション」と呼んでおる。

ええっ!?アルバム4枚分を2回で!?どんだけ体力あるんですか!

当時のレコード会社との契約を早く終わらせるための荒業じゃったらしいがな。その中から1957年にリリースされたのが、この『Cookin’』じゃ。ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)やポール・チェンバース(ベース)といった名プレイヤーたちが参加しておるぞ。

おすすめの曲はありますか?

やはり1曲目の『My Funny Valentine』じゃな。マイルスのミュート・トランペットが、とにかくロマンチックで哀愁たっぷりなんじゃ。

ミュートって、トランペットのベル(音が出るラッパの部分)の先に付ける、音を小さくしたり音色を変えたりする道具ですね!あの「チーッ」という金属的でくぐもった音がエモいんですよね〜。夜のドライヴとかで聴きたいです!

Kind of Blue / マイルス・デイヴィス (1959)

2枚目は、先ほども少し触れたモード・ジャズの完成形であり、ジャズ史上最も売れたアルバムとも言われる『Kind of Blue』じゃ。1959年のリリースじゃな。

史上最も売れたアルバム!それは絶対に聴いておかないとですね!

このアルバムの1曲目『So What』は、ジャズを聴いたことがない人でも「ダダッ、ダダッ」というベースラインを聴けば「あ、知ってる!」となるはずじゃ。

あー!あのクールな曲ですね!テレビのBGMとかでもよく流れてます!

このアルバムのメンバーがまた超豪華でな。ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)に加えて、キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)、そして天才ピアニストのビル・エヴァンス(ピアノ)らが参加しておる。まさに奇跡のアンサンブルじゃ。

ジャズ界のアベンジャーズみたいな状態ですね!

全体的に静かでリラックスした雰囲気が漂っておるから、読書をしながら、あるいはお酒を飲みながら聴くのにもぴったりじゃぞ。ジャズ入門としてはこれ以上ない一枚じゃな。

Somethin’ Else / キャノンボール・アダレイ (1958)

あれ?博士、このアルバムは名義が「キャノンボール・アダレイ」になってますよ?マイルスのアルバムじゃないんですか?

鋭いのう、ズワイガニくん。確かに名義はアルト・サックス奏者のキャノンボール・アダレイなんじゃが、このアルバムはマイルスが実質的なリーダーシップをとって録音されたと言われておるんじゃ。1958年の作品じゃな。

へえー!人のアルバムなのに仕切っちゃうなんて、さすが帝王ですね!

このアルバムに収録されている『枯葉(Autumn Leaves)』は、数ある『枯葉』のカヴァーの中でも最高傑作と名高いヴァージョンなんじゃ。

枯葉!シャンソンの名曲ですよね。ジャズでもよく演奏されるスタンダード・ナンバーだと聞いたことがあります。

うむ。ここでもマイルスのミュート・トランペットが炸裂しておる。イントロのミステリアスな雰囲気から、マイルスの冷たくも美しいテーマ・メロディが入ってくる瞬間は、何度聴いても鳥肌が立つぞい!

うわぁ、聴いてみたい!キャノンボール・アダレイのアルト・サックスとの対比も楽しめそうですね!

帝王マイルスの素顔と伝説

音楽がすごいのはよく分かりましたけど、マイルスってどんな性格の人だったんですか?やっぱり「帝王」って呼ばれるくらいだから、怖い人だったんでしょうか・・・?

非常にクールで、音楽に対して一切の妥協を許さない厳しい性格じゃったと言われておるな。有名なエピソードとしては、ライヴ中にお客さんに背を向けて演奏することがよくあったんじゃ。

ええっ!それって、お客さんから「こっち向いて吹けー!」って怒られませんか!?

普通のミュージシャンならそうじゃろうな。しかしマイルスの場合、それはバンドのメンバーの音をよく聴くためだったり、自分が一番集中できる姿勢だったからだと言われておる。常にお客さんの反応よりも、自分の音楽を完璧にすることに集中しておったんじゃな。

なるほど、音楽を追求するというプロ意識の塊ですね!

さらに、彼のバンドからは、後にジャズ界を背負って立つような大物ミュージシャンが次々と巣立っていったんじゃ。ハービー・ハンコック(ピアノ)やウェイン・ショーター(テナー・サックス)、チック・コリア(ピアノ)など、数え上げればキリがない。マイルスは人を見る目も超一流で、若き才能を見出しては自分のバンドに引き入れ、育て上げる「究極のプロデューサー」でもあったんじゃよ。

後進の育成まで!まさにジャズ界のお父さん・・・いや、帝王ですね!

おわりに

いやー、ひと月遅れちゃいましたけど、今回の生誕祭企画をやってよかったです!マイルス・デイヴィスがなぜ「ジャズの巨人」と呼ばれているのか、その偉大さがよーく分かりました!

うむ。生誕100年という大きな節目に、こうしてマイルスの音楽に新しく触れる人が増えてくれるのは、古いジャズファンとしても嬉しい限りじゃ。

常に新しいものを追い求めて変化し続けたマイルスの姿勢は、音楽だけじゃなく、私たちの普段の生活や仕事にも通じるかっこよさがありますよね!

その通りじゃな。今日紹介したアルバムは、どれもジャズの歴史に燦然と輝く名盤ばかりじゃ。ぜひ、ストリーミングサービスやCDショップで探して聴いてみてほしいのう。

皆さんも、ぜひマイルス・デイヴィスの音楽に触れてみてくださいね!それでは今回はこの辺で!

さらばじゃ!

4コマ作者

502
商業誌での受賞経験あり。
約1年間Web連載の漫画原作(ネーム担当)経験あり。
2019年よりフリーで活動中。
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