どうも、ズワイガニです。
BLUE GIANT(ブルージャイアント)というジャズ漫画をご存知でしょうか?
以下のような話です!!!
主人公はバスケ部に所属する宮本 大。
中学の時、友人に連れられて見に行ったジャズの生演奏に心打たれた。
その後、たった独りでただがむしゃらにテナーサックスの練習をはじめる。(中略)
「絶対にオレは世界一のジャズプレイヤーに、なる」。
雨の日も猛暑の日も毎日毎日サックスを吹く。
初めてのステージで客に怒鳴られても。
それでも大はめちゃくちゃに、全力で吹く。(中略)
激しく変わる。激しく成長する。
ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレーヤーを志す物語。出典:BLUE GIANT 公式HP ストーリー(https://bluegiant.jp/first/story/)
この記事では、ジャズを知らない人のために作中に出てくる用語をひたすら解説していきます。
BLUE GIANT【第5話 さよならGOOD BYE】
大「ジャズライブに酒はつきものだべ〜〜〜…」
大と光明がカラオケ店でこっそり酎ハイを飲もうとするときに大が言ったセリフ。
ジャズは、スウィング・ジャズ以前はダンス音楽としてダンスホールやキャバレーで演奏されていました。
その後、ジャズがダンス音楽から観賞用の娯楽音楽となったのは、大まかにビ・バップの登場や戦時特別税により客がダンスをしているお店は重税を課せられるなどの原因が考えられます。
こうして観賞用の娯楽音楽となったモダン・ジャズ以降は、主にクラブやバーなどのお酒を飲む場所で演奏される機会が多くなりました。
BLUE GIANT【第6話 GIANT STEPS】
第6話のタイトル『GIANT STEPS』は、ジョン・コルトレーンが1960年に発表したアルバムと同タイトルです。
ジョン・コルトレーン『GIANT STEPS』
ジョン・コルトレーンは、このアルバムで新たな形(複雑に変化するコード進行、ハイテンポかつ音数の多いサックス・プレイ)を示し、大にとっても第6話で初ライブを行うということで、文字通り2人にとって『Giant Step(大きな一歩)』となります。
初ライブのジャズ・バー『バード』
ジャズにとって、”バード”という名前は馴染みが深いです。
モダン・ジャズの根幹となるビ・バップを作った一人であるレジェンドにチャーリー・パーカーというトランペッターがいます。彼のあだ名が”バード”でした。
1949年12月にニューヨーク52丁目にオープンした超有名ジャズ・クラブは、彼のあだ名を取って『バードランド』と名付けられました。
大「ジョン…オレ…明日初めて勝負してくる」
ライブ前夜、寝室に飾ってあるジョン・コルトレーンのポスターに語りかけています。
このポスターのアルバム・ジャケットは以下のアルバムです。
ジョン・コルトレーン『Blue Train』
ライブ当日、家でネクタイを確認する大
ライブ当日に家で鏡とCDジャケットを見ながらネクタイを確認する大。
宮本父にはバイトの面接と間違えられ、大はベニー・ゴルソンのネクタイのようになっているか確認しています。改めてみると面白いシーンですね(笑)
ということで、大が見ているCDジャケットはベニー・ゴルソンというテナー・サックス奏者です。
このジャケットのアルバムが何か分かりませんでした。誰か分かる方教えていただけると助かります!
ベニー・ゴルソン:ハード・バップ期を代表するテナー・サックス奏者。力強い豪快な奏法を持ち味とする。作編曲に優れ、『クリフォードの想い出』や『ファイブ・スポット・アフター・ダーク』など数々の曲がスタンダードになっている。
三上君「今日の曲は全部スタンダード・ナンバーだから。」
スタンダード・ナンバー:明確な基準はありませんが、ジャズでよく演奏される定番の曲のことを指します。ジャズ・スタンダードと呼ぶこともあります。
京子さん「ではさっそくスタンダードから。『イパネマの娘』」
▼イパネマの娘
ボサノヴァを作り上げたピアノ奏者、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲のジャズ・ボサノヴァで最も有名な曲。
この曲がジャズ・ボサノヴァとしてフューチャーされたのは、テナー・サックス奏者であるスタン・ゲッツがボサノヴァのギター奏者であるジョアン・ジルベルトとタッグを組んで制作したアルバム『ゲッツ/ジルベルト』がきっかけ。
『ゲッツ/ジルベルト』について紹介した記事がありますので、参考にしてみてください。
おわりに
今回は第5〜6話までを解説しました!まだ1巻終わっていません!(笑)
もし分からないところがあればご連絡いただけると追記します!
それでは、次回もよろしくお願いします!
【ブルージャイアント】ジャズを知らない人のための用語解説シリーズはこちら↓
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