どうも、ズワイガニです。
第一期マイルス・バンドに参加して注目を浴びたレッド・ガーランド。
今回はレッド・ガーランドのピアノ・トリオの名盤『グルーヴィー』を紹介します!
Groovy(グルーヴィー)
録音:1956年12月14日(4,5)、1957年5月24日(6)、8月9日(1〜3)
レコーディング・メンバーは以下になります。
- レッド・ガーランド(p)
- ポール・チェンバース(b)
- アート・テイラー(ds)
本作は、レッド・ガーランドがマイルス・デイヴィス・クインテットに在籍しているころの作品ですね。
58年以降にマイルスは、キャノンボール・アダレイを迎えて、『枯葉』や『カインド・オブ・ブルー』を作っていくのですが、その前にレッド・ガーランドは退団しています。
レッド・ガーランドがマイルス・バンドに在籍していた時期は、第一期マイルス・バンドと呼ばれています。彼は最初期のメンバーということですね。
このアルバムは、マイルス・バンドの脇役として存在感を示していたレッド・ガーランドがピアノ・トリオで主役を務めたっていうアルバムです。
ガーランドはリーダーとしてグイグイ行くタイプでは無く、純粋にグルーヴを楽しんでいるような演奏をしています。
他のレコーディングでよく顔を合わせていた3人が空いた時間にレコーディングしていたため、録音日が3日間費やされているのですが、このようなノリで録ったため、非常にリラックスした演奏になっているのかもしれません。
だからなのか分かりませんが、ベースのポール・チェンバースが歌いまくっていますね。
ということで、1曲目の『Cジャム・ブルース』から聴きやすいガーランドの代表作『グルーヴィー』をぜひ聴いてみてくださいね!
レッド・ガーランド一口メモ
ガーランドは元ボクサーという異色の経歴なんですよ。
管楽器から始めて、チャーリー・パーカーやレスター・ヤングらのバックを務めていたそうです。
そして、55年にマイルス・デイヴィス・クインテットに加入し、活躍しました。
初リーダー作は56年なので、やはりマイルス・バンドへの加入が大きかったと思われます。
ガーランドは、ブロックコード奏法を活用することで知られ、彼がこのスタイルで演奏すると、ガーランド節なんて言われています。
ガーランドはとても良い人柄で、晩年になって日本で演奏した際、ソロが終わる度に自分の演奏をやめて、ソロを務めたプレイヤーを立ち上がって拍手で讃えていたと、ベーシストの鈴木良雄さんの著書に書かれていました。
すごく人の良いおじさんだったんですね!
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